カルティエ サントスガルベ [修理内容:オーバーホール、仕上、丸穴車交換]

ブランド名 カルティエ
モデル名 サントスガルベ
型番 W20054D6
修理内容 オーバーホール、仕上、丸穴車交換
修理料金 ¥42,000-(税込)
※事例公開時の価格となります。
修理時間 お見積3週間、お返事を頂いてから作業が1.5か月。

担当者コメント

ご購入から5年ほどたち、止まりやすくなった、という事でお預かりしましたこちらのカルティエ。
それなりに年数が経っている事と、ほぼ毎日お使い頂いているという事、手巻きはしていても止まりやすいという事だったので、おおまかに予想をつけて裏蓋を開けました。

空けてみて、自動巻き機構を外してみたら...(写真3&4)予想通り、巻上げ機構付近には摩耗カスか劣化油の様な粒がパラパラと散っていました。

さて、ここでムーブメントの紹介です。
これはETAのCal.2671。レディース用の小型ムーブメントでして、よくよく見るとCal.2824と輪列配置や受けの形がよく似ている事がわかります。
起きる症状もよく似ていて、たいてい今回の様に自動巻き機構あたりから粉が舞って...というのが多いですね。

あと、Cal.2824系はCal.2892系とくらべて手巻が重めなのですが、こちらの時計はレディースかつリューズ形状にはひっかかりが少なく、手巻きは結構やりづらいです。
さらに言うなら、自動巻き効率もメンズ用ムーブと比べてローターが小さい分巻上げは弱くて...
レディースこそこのあたりの使いやすさって大事なんじゃないかなって思うのですが、サイズの制約があるためか、なかなか難しいのでしょう。きっと。

そう考えていくとここ数年?の時計サイズの大型化というのはムーブの大型化も出来ましたし、従来の機能強化や、新機構を加える事が出来ましたね。

話を今回お預かりした時計に戻します。
作業内容はオーバーホールと外装仕上、それに丸穴車交換ですね。丸穴車、というのは写真3でリューズ近くにある歯先の大き目な歯車です。
手巻をした時はリューズから伝わった力がこの歯車を経由しますし、力の経由時は回転方向が90°変わります。
また、ゼンマイが解けないようにしているのもこの歯車(正確にはストッパーがあります)。ですので、摩耗してくるのも致し方ないかな、と。

心配していた自動巻き周りは洗えば使えそうでしたので、今回は交換せずにそのままです。細かな調整もさほど必要なく、無事お渡しする事が出来ました。

ご依頼ありがとうございました。

カルティエ サントスガルベ オーバーホール、仕上、丸穴車交換

  • カルティエ サントスガルベ 正面から

    正面から

  • カルティエ サントスガルベ ブレスレット。ネジを避けてのヘアラインは...

    ブレスレット。ネジを避けてのヘアラインは...

  • カルティエ サントスガルベ 細かい粉が

    細かい粉が

  • カルティエ サントスガルベ チラホラと

    チラホラと

ブランド名 カルティエ
モデル名 サントスガルベ
型番 W20054D6
修理内容 オーバーホール、仕上、丸穴車交換
修理料金 ¥42,000-(税込)
※事例公開時の価格となります。
修理時間 お見積3週間、お返事を頂いてから作業が1.5か月。

担当者コメント

ご購入から5年ほどたち、止まりやすくなった、という事でお預かりしましたこちらのカルティエ。
それなりに年数が経っている事と、ほぼ毎日お使い頂いているという事、手巻きはしていても止まりやすいという事だったので、おおまかに予想をつけて裏蓋を開けました。

空けてみて、自動巻き機構を外してみたら...(写真3&4)予想通り、巻上げ機構付近には摩耗カスか劣化油の様な粒がパラパラと散っていました。

さて、ここでムーブメントの紹介です。
これはETAのCal.2671。レディース用の小型ムーブメントでして、よくよく見るとCal.2824と輪列配置や受けの形がよく似ている事がわかります。
起きる症状もよく似ていて、たいてい今回の様に自動巻き機構あたりから粉が舞って...というのが多いですね。

あと、Cal.2824系はCal.2892系とくらべて手巻が重めなのですが、こちらの時計はレディースかつリューズ形状にはひっかかりが少なく、手巻きは結構やりづらいです。
さらに言うなら、自動巻き効率もメンズ用ムーブと比べてローターが小さい分巻上げは弱くて...
レディースこそこのあたりの使いやすさって大事なんじゃないかなって思うのですが、サイズの制約があるためか、なかなか難しいのでしょう。きっと。

そう考えていくとここ数年?の時計サイズの大型化というのはムーブの大型化も出来ましたし、従来の機能強化や、新機構を加える事が出来ましたね。

話を今回お預かりした時計に戻します。
作業内容はオーバーホールと外装仕上、それに丸穴車交換ですね。丸穴車、というのは写真3でリューズ近くにある歯先の大き目な歯車です。
手巻をした時はリューズから伝わった力がこの歯車を経由しますし、力の経由時は回転方向が90°変わります。
また、ゼンマイが解けないようにしているのもこの歯車(正確にはストッパーがあります)。ですので、摩耗してくるのも致し方ないかな、と。

心配していた自動巻き周りは洗えば使えそうでしたので、今回は交換せずにそのままです。細かな調整もさほど必要なく、無事お渡しする事が出来ました。

ご依頼ありがとうございました。