オリス マイスタータオハー オーバーホール 公開日:2026/03/10 最終更新日:2026/03/19 腕時計修理内容 ブランド名 オリス モデル名 マイスタータオハー 型番 ref.01 649 7610 7164-Set 修理内容 オーバーホール 修理料金 ¥28,000-(税込) ※事例公開時の価格となります。 修理時間 お見積り2~3週間、ご了承いただいてから4~6週間 画像① 本体 画像② ムーブメント表側 画像③ ムーブメント文字板側 画像④ *参考用、別ムーブメント 担当者コメントと修理のポイント 今回ご紹介するのは、オリス マイスタータオハーの修理事例です。 こちらは当店にてお買取りさせていただいた後、販売前のメンテナンスとして「宝石広場 時計修理センター渋谷」にて整備を行いました。 オリス マイスタータオハー は、オリス が展開する本格ダイバーズウォッチです。ドイツ語で「マイスター=名人」「タオハー=ダイバー」を意味し、その名の通りプロフェッショナル向けのダイバーウォッチです。 力強いケースデザインと高い防水性能を備え、回転ベゼルや高い視認性を持つインデックスなど、ダイバーズウォッチに求められる機能を堅実に押さえた実用的な一本。海中でも瞬時に潜水時間(分)を読み取れるよう、太い分針と夜光インデックスを採用しています。 今回紹介するマイスタータオハーは時分秒針がそれぞれ独立したレギュレーター仕様になっている特殊な時計です。その中でも秒針の構造を画像を使って深掘りしていきたいと思います。ちなみにレギュレーターとは、基準時計(レギュレータークロック)が由来です。時計技術者が、時計の針が重なっていることによる読み取りミスを防ぐため、「時」・「分」・「秒」の針を独立させることで間違いなくそれぞれの針の位置を確認できるようにレイアウトされました。 時計の表示方法としては特殊なレギュレ―ターですが、ベースムーブメントはETA2824系で、通常「中3針」と呼ばれるセンターに秒針が配置されている設計です。しかし今回のマイスタータオハーはレギュレーター仕様のため、秒針を10時位置のサブダイヤルへ移す必要があります。そのため、ETA2824系の設計では3番車から通常は秒針が付く4番車へ動力を伝える構造とは別に、1分間に一回転する専用のパーツを追加し(②の赤丸部分)、文字盤側に出たホゾに秒針(画像③の赤丸部分)を付ける構造となっています。 時計の歴史としては、スモールセコンドと呼ばれる時計の中心とは別の位置に秒針がつく仕様から始まり、時代の要望に応える形で秒針を中央に移動させるために、4番車に取り付けられていた秒針をなくし、3番車に出車を取付け(画像④赤丸)秒カナを介して2番車の中を通して秒針を中央にする工夫を生み出していました。しかし今回はそれとは逆に、現代では主流となっている本来は中央に秒針を持つムーブメントからわざわざ動力を分岐させ、サブダイヤルへ移すレギュレーター仕様となっているのが面白いところです。 ムーブメントに関しましては、パーツ交換の必要はなく再利用が可能な状態でしたので、丁寧に洗浄し、組み上げ、各部に注油と調整及び自動巻の巻き上げ確認を含めたランニングテスト行いオーバーホールが完了しています。 お客様からお預かりの場合は修理料金が基本料金¥28,000 となります。 配送にて対応をご希望の場合はこちらから宅配キットを承っておりますのでお気軽にご依頼ください。 オリス (中古) |腕時計専門の販売・通販「宝石広場」 オリス (新品) |腕時計専門の販売・通販「宝石広場」 私が担当しました 修理担当した時計 私が担当しました sasaki_yuya@ushouseki.xsrv.jp 03-5458-5424 HOUSEKIHIROBA 佐々木 時計修理歴10年以上の技術者が、お時計の不具合や専門的なご相談にお答えします。 勿論修理作業も担当しておりますので、安心してお任せください。 修理担当した時計 01 649 7610 7164-Set オリス マイスタータオハー By 佐々木 2026年3月10日 BBP40BCGLD/N ブルガリ ブルガリブルガリカーボンゴールド By 佐々木 2025年12月23日 Sinn 657 By 佐々木 2025年10月13日 IWC ポルトギーゼ・クロノグラフ By 佐々木 2025年8月14日
担当者コメントと修理のポイント
今回ご紹介するのは、オリス マイスタータオハーの修理事例です。
こちらは当店にてお買取りさせていただいた後、販売前のメンテナンスとして「宝石広場 時計修理センター渋谷」にて整備を行いました。
オリス マイスタータオハー は、オリス が展開する本格ダイバーズウォッチです。ドイツ語で「マイスター=名人」「タオハー=ダイバー」を意味し、その名の通りプロフェッショナル向けのダイバーウォッチです。
力強いケースデザインと高い防水性能を備え、回転ベゼルや高い視認性を持つインデックスなど、ダイバーズウォッチに求められる機能を堅実に押さえた実用的な一本。海中でも瞬時に潜水時間(分)を読み取れるよう、太い分針と夜光インデックスを採用しています。
今回紹介するマイスタータオハーは時分秒針がそれぞれ独立したレギュレーター仕様になっている特殊な時計です。その中でも秒針の構造を画像を使って深掘りしていきたいと思います。ちなみにレギュレーターとは、基準時計(レギュレータークロック)が由来です。時計技術者が、時計の針が重なっていることによる読み取りミスを防ぐため、「時」・「分」・「秒」の針を独立させることで間違いなくそれぞれの針の位置を確認できるようにレイアウトされました。
時計の表示方法としては特殊なレギュレ―ターですが、ベースムーブメントはETA2824系で、通常「中3針」と呼ばれるセンターに秒針が配置されている設計です。しかし今回のマイスタータオハーはレギュレーター仕様のため、秒針を10時位置のサブダイヤルへ移す必要があります。そのため、ETA2824系の設計では3番車から通常は秒針が付く4番車へ動力を伝える構造とは別に、1分間に一回転する専用のパーツを追加し(②の赤丸部分)、文字盤側に出たホゾに秒針(画像③の赤丸部分)を付ける構造となっています。
時計の歴史としては、スモールセコンドと呼ばれる時計の中心とは別の位置に秒針がつく仕様から始まり、時代の要望に応える形で秒針を中央に移動させるために、4番車に取り付けられていた秒針をなくし、3番車に出車を取付け(画像④赤丸)秒カナを介して2番車の中を通して秒針を中央にする工夫を生み出していました。しかし今回はそれとは逆に、現代では主流となっている本来は中央に秒針を持つムーブメントからわざわざ動力を分岐させ、サブダイヤルへ移すレギュレーター仕様となっているのが面白いところです。
ムーブメントに関しましては、パーツ交換の必要はなく再利用が可能な状態でしたので、丁寧に洗浄し、組み上げ、各部に注油と調整及び自動巻の巻き上げ確認を含めたランニングテスト行いオーバーホールが完了しています。
お客様からお預かりの場合は修理料金が基本料金¥28,000 となります。
配送にて対応をご希望の場合はこちらから宅配キットを承っておりますのでお気軽にご依頼ください。