ジラール・ペルゴ フラットウォッチ オーバーホール・仕上
私が担当しました
宝石広場修理部スタッフ。時計修理技師。時計修理業界歴約20年。
時計の状態確認/点検/判定/故障個所の修理などの技術的な対応から、接客/見積もりまで幅広く担当。
1つ1つの時計に丁寧に向き合い、お客様のお手元に良い状態でお戻し致します。
是非お気軽にお問合せください。
9050 | ジラール・ペルゴ フラットウォッチのオーバーホール・修理|腕時計のオーバーホール・修理なら【宝石広場 時計修理センター 渋谷】
担当者コメントと修理のポイント
今回ご紹介するのはこちら。
ジラールペルゴ フラットウォッチ ref.9050 です。
定期オーバーホールをご希望でお預かりしました。
搭載するのはCal.GP3100、ジラール・ペルゴの
定番ムーブメントですね。
そういえばこのムーブ、精度微調整機構が
ネジになっています(写真3、赤丸部分)
トリオビス緩急針って名前なんですが、IWCや
ゼニスなんかにも使われている(た?)ステキ機構です。
精度調整は緩急針を動かして
進み側/遅れ側に調整が出来るのですが
このネジを回すことでごく微調整が出来るのです。
スワンネックとかもそうですが、
メーカーによってこのネジがマイナスネジだったり
円柱に穴を空けたものだったりして
微妙な違いが楽しいです。
さて今回のお時計に話を戻します。
定期オーバーホール、ということで
内部を見てみましたところ
テンプ油が完全に流れてしまっていました。
というか流れた油がヒゲゼンマイに
くっついていました...
んんんんんん・・・・
こんな状態ではまともな精度なんて出ないはず
なのだけれど...?
まぁ、テンプ油の流れ自体は珍しくもないのです。
輪列~脱進機周りアガキもちょうどよい位で
他には特に不具合もなかったたので、
オーバーホールと途中からご依頼いただいた
外装仕上にてお渡しすることができました。
ご依頼ありがとうございました(´∀`*)