パテック・フィリップ アニュアルカレンダー オーバーホール・仕上
腕時計修理内容
ブランド名 | パテック・フィリップ |
モデル名 | アニュアルカレンダー |
型番 | ref.5146G-010 |
修理内容 | オーバーホール・仕上 |
修理料金 | ¥85,000-(税込) ※事例公開時の価格となります。 |
修理時間 | お見積3週間、お返事を頂いてから作業が1.5か月。 |
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修理後・正面
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修理後・よこから
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修理後・うしろから
私が担当しました
宝石広場修理部スタッフ。時計修理技師。時計修理業界歴約20年。
時計の状態確認/点検/判定/故障個所の修理などの技術的な対応から、接客/見積もりまで幅広く担当。
1つ1つの時計に丁寧に向き合い、お客様のお手元に良い状態でお戻し致します。
是非お気軽にお問合せください。
担当者コメントと修理のポイント
今回ご紹介するのはこちら。
パテック・フィリップ アニュアルカレンダー
ref.5146G-010 です。
ご購入から4~5年ほど経ち、定期整備として
ご依頼頂きました。
さてこのパテック・フィリップ Cal.324 について
よくよくご質問を頂く事があります。
曰く
”日付が行き過ぎて変なところで引っかかるんだけど、
壊れてしまった!”
・・・はい。
この時計、日付の変わり方がちょっと不思議なのです。
例えば6日から7日に変わる時は、
1回7日と8日の間くらいに変わってから、
だいたい1:30くらいに改めて7日に変わるのです。
この、7日と8日の中途半端な表示を見て
お電話を頂くわけですね。
よくわかります。
こんな高級品で、しかもアニュアルカレンダーっていう
まさにカレンダー機構がキモの時計。
わくわくしながら時計を眺めてたら日付が…
(。´・ω・)?
まぁ、焦りますよね。
とはいえ、このムーブメントにおいて上に書いた
動作っていうのは仕様です。
なんでそういう動きを作ったのか。
興味が絶えないのですが、まだまだ設計意図が
さっぱり分からない…
修理するにあたって、ある程度設計意図が
分かっていた方が良いことは分かるのです。
まだまだ自分のスキルも知識も考察も
足りないトコだらけだって実感するのはこんな時。
あ、お預かりした時計はちゃんとわかっている人に
お願いして、きっちり仕事を致しましたので
ご安心くださいませ(`・ω・´)