ブルガリ スポーツクロノ オーバーホール・仕上
私が担当しました
宝石広場修理部スタッフ。時計修理技師。時計修理業界歴約20年。
時計の状態確認/点検/判定/故障個所の修理などの技術的な対応から、接客/見積もりまで幅広く担当。
1つ1つの時計に丁寧に向き合い、お客様のお手元に良い状態でお戻し致します。
是非お気軽にお問合せください。
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担当者コメントと修理のポイント
ベゼルに結構な打痕をいれてしまってご来店されて
オーバーホールも一緒に、って事でお預かりしました。
ベゼルについてはいろんなとこで書き散らしてますが
メーカー/モデルによって仕上で触る事すら出来ない
物がある中で、このモデルはかなり深く掘り込みが
入っています。
もちろん、もちろん状態次第ではありますが、
それなりにしっかりと仕上をすることができるのです!
内部はってーと搭載するのはCal.2892+クロノモジュール。
ベゼルにけっこうなダメージが入った状態だったので、
ムーブメントにどれだけ影響が出てるかちょっと怖い。
結果は…部品の交換は不要でした。
そう。
部品の交換”は”。。。。
内部歯車のアガキがそれはもうめっちゃくちゃに
くるってて、歯車もちょいブレがあって、そもそも
歯車を留めてる軸石が外れてて…(´;ω;`)ブワッ
なんというか、結構影響が出ている様子。
部品交換がないのか不思議でならない(´・ω・)?
お見積時点でご案内もしていますが、
内部調整がある程度以上狂うと元の状態に
戻すのはなかなか大変になってしまうのです。
アガキ調整ってたいてい文字盤側の穴石を
調整すればいいんですけど、今回は
上下ともに調整。単純に倍の手がかかりました。
結果、時計の姿勢で計測値のブレが結構出てますし、
計測値と実測値のズレもそこそこ出てます。
それでもOKって事でお返事をいただけましたので、
なるたけいい調整が出来るように頑張ってみました!
ご依頼ありがとうございました(∩´∀`)∩