オーデマ・ピゲ ロイヤルオーククロノ41mm オーバーホール、仕上
腕時計修理内容
ブランド名 | オーデマ・ピゲ |
モデル名 | ロイヤルオーククロノ41mm |
型番 | ref.26320ST.OO.1220ST.01 |
修理内容 | オーバーホール、仕上 |
修理料金 | ¥83,000-(税込) ※事例公開時の価格となります。 |
修理時間 | お見積り3週間、その後お返事をいただきましてから1.5か月 |
症状タグ | 定期メンテナンス油切れ |
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正面から
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Cal.2385
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ベースはプレデリック・ピゲ
私が担当しました
宝石広場修理部スタッフ。時計修理技師。時計修理業界歴約20年。
時計の状態確認/点検/判定/故障個所の修理などの技術的な対応から、接客/見積もりまで幅広く担当。
1つ1つの時計に丁寧に向き合い、お客様のお手元に良い状態でお戻し致します。
是非お気軽にお問合せください。
担当者コメントと修理のポイント
ご購入から4年ほど、定期オーバーホールのご依頼をいただきました。
APのクロノグラフですね。ムーブメントはだいたい、フレデリック・ピゲベース、ジャガー・ルクルトベース、オーデマ・ピゲ(自社)の3種類に分けられます。
今回お預かりした時計のムーブがコチラ(写真2)で、テンプの横にある刻印がこれ(写真3)。FP=フレデリック・ピゲですね。特徴/私見としては垂直クラッチ方式の採用と、結果クロノグラフ操作時の針飛びが抑えられていること、ローターの留め方、ベースのCal.1185が昔からあるため作業に慣れていることでしょうか。
垂直クラッチや針飛びについては割愛して慣れについて。
これはETA系なども同様、技術者としては作業機会が多くなり、その分勘所もつかみやすくなりますね。依頼者側から言えば作業を断られることが減り、作業自体も安心してご依頼できるのではないでしょうか。
※他店さまのご対応を調べてないので想像ですけれど…
さて、真っ先にチェックするのはローターです。
ローターとベアリングが切り欠きでもって位置固定され、ネジで外れないよう留められています。ですが、このネジはローターと直結しているためか緩みを起こしやすく、結果ローターとベアリングが外れた状態で回転し、擦れてしまいます。
今回お話しした内容がひどくなると高額になりがちなメーカー修理が必要になってしまいます。緩みが出ればすぐわかる程度に音がしますので、気になるようでしたらお気軽にお声がけくださいね。
お預かりしたお時計は部品交換もなく、もともとご案内していたオーバーホール、仕上¥83,000にてお渡しできました。
ご依頼ありがとうございました。