タグ・ホイヤー リンククロノ オーバーホール・仕上
私が担当しました
宝石広場修理部スタッフ。時計修理技師。時計修理業界歴約20年。
時計の状態確認/点検/判定/故障個所の修理などの技術的な対応から、接客/見積もりまで幅広く担当。
1つ1つの時計に丁寧に向き合い、お客様のお手元に良い状態でお戻し致します。
是非お気軽にお問合せください。
CJF2115.BA0576 | タグ・ホイヤー リンククロノのオーバーホール・修理|腕時計のオーバーホール・修理なら【宝石広場 時計修理センター 渋谷】
年内の営業は12月31日 18時まで|年始は1月3日より通常営業(本店のみ)とさせていただきます。⇒ 詳細
担当者コメントと修理のポイント
普段使いしているそうなんですが、なかなかどうして外装傷も少なくきれいな状態で、安心して磨きをお勧めできます。
というのも、この時計のようにタキメーターが刻まれたベゼル磨きはとても難しいのです。
ベゼルになにがしかが刻印されているデザインは色々なメーカー・モデルを見かけますよね。
その刻印に塗料を流し込んでより見やすくデザインにポイントを作っているわけです。
さて、磨くという作業は、なにも傷の箇所1点だけでなく傷箇所+αの範囲を磨く事でキレイにしています。
そこで仕上をする時に非常に気を使うのがこの塗料。
ベゼルに傷がつくと、どう磨こうとしても刻印/塗料も含めて触る事になってしまいます。
あまりしっかり磨けば塗料の入る刻印の深さがなくなり、塗料が落ちやすくなってしまうのです。。。><
そんなわけで、ベゼル傷の状態次第で外装仕上をお勧めしない時があります。
ブレスがキレイでも時計正面に傷があれば気になりますからね。
今回は丁寧にお使いいただいていたおかげでキレイに仕上することが出来ました。