ブルガリ ディアゴノカリブロ303 オーバーホール・仕上
腕時計修理内容
ブランド名 | ブルガリ |
モデル名 | ディアゴノカリブロ303 |
型番 | ref.DG42C6SPGLDCH |
修理内容 | オーバーホール・仕上 |
修理料金 | ¥53,000-(税込) ※事例公開時の価格となります。 |
修理時間 | お見積3週間、お返事を頂いてから作業が1.5か月。 |
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正面から
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ナナメも
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ムーブメントとか
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精度チェック
私が担当しました
宝石広場修理部スタッフ。時計修理技師。時計修理業界歴約20年。
時計の状態確認/点検/判定/故障個所の修理などの技術的な対応から、接客/見積もりまで幅広く担当。
1つ1つの時計に丁寧に向き合い、お客様のお手元に良い状態でお戻し致します。
是非お気軽にお問合せください。
担当者コメントと修理のポイント
3年ほどご使用され、自動巻きが効かない気がする、という事でお預かりしました。
裏蓋側はガラスになっているのでとりあえず見てみると…ローター留めネジが外れて/緩んでいます。そりゃあ自動巻きもちゃんと機能しないだろうな、と。
このフレデリック・ピゲのクロノグラフ。 いろんなメーカーで採用しているんですが、どうにもこうにもローターネジが緩みやすい様な気がします。
たぶん、ローターを留めてるネジが中央の1つだって事とその1つがローターと一緒に回っているから振動やローターの逆転タイミングなんかの影響をモロに受けて緩みやすいんでしょう。きっと。
ETA Cal.7750みたいにローターにベアリングを圧入してベアリング内縁側をネジで留めるような構造ならまた違うのでしょうが、厚みが出ちゃいますしね。
さてもうちょい書きます。
このムーブメントはローターの下、受け板にベアリングが圧入されてまして、ネジはベアリング内レースとローターを留めてあります。
それだけじゃ緩むんでベアリング側とローター側に凹凸があって、はめ込んだ上でネジ止めしています。
ここでね。
ここで、ローターの薄さが…アレです。 薄く作るために、この凹凸ってのが薄い。
で。
ネジ緩む→ローターが外れかかる→ベアリングとローターの凹凸が擦れる→はめ込みが弱くなる→余計にネジが緩みやすく…
っていう悪循環。
ローターなんてメーカー刻印された部品は当店じゃあ入手できませんので、ある程度以上摩耗してしまっていればメーカー修理が必須になってしまいます。
そんな事になる前に、気になった時点でまずはご連絡下さいねって話です((ノェ`*)っ))タシタシ
今回は凹凸が摩耗するほどでもなく、ご使用期間なりに油劣化くらいでしたのでオーバーホール・仕上 にてお渡しすることが出来ましたε-(´∀`*)ホッ
ご依頼ありがとうございましたー!!