フランク ミュラー トノウカーベックス 電池交換
フランク ミュラー トノウカーベックス(中古)|腕時計の販売・通販「宝石広場」 (housekihiroba.jp)
フランク ミュラー トノウカーベックス(新品)|腕時計の販売・通販「宝石広場」 (housekihiroba.jp)
私が担当しました
宝石広場 時計修理センター 渋谷(アフターサービス部)スタッフ
主に接客を担当。部内で唯一、時計学校卒では無いものの、業界歴は10年以上
以前は某メーカーのサービスセンターに勤務し、QC(クオリティコントロール)を担当。技術者とお客様を繋ぐ架け橋となれるよう、お客様に近い目線でのご案内を心掛けています。
お困りごとがございましたら是非ご相談ください。

担当者コメントと修理のポイント
今回はこちらのフランク ミュラー トノウカーベックスを紹介します。
フランク ミュラーと言えばこの形を想像する人も多いのではないでしょうか。一般的にトノー型(樽型)と表記されるこの時計の形はフランク ミュラー本人がデザインしており、ブランドのアイコンともいえる存在です。
今回お買取り時も動作していましたが販売するにあたり改めて電池交換を行いました。
一見すると裏面の表面は綺麗です(画像2枚目)。しかし今回のトノウカーベックスに限らず時計はケース本体と裏蓋の隙間に汚れが入り込んでいることが多くあります。 ネジを全て外し、裏蓋を開けてケースの内側を見ると淵に汚れが確認できます(画像3・4枚目)。 この汚れはパッキンによって機械がある部分への侵入は防がれていますが、汚れを放置すると空気を遮断してしまい、ステンレスが錆びて接合部を浸食し始めます。浸食が大きくなると接合部が荒れ、パッキンによる機密性が低下することで隙間ができ、防水性能が著しく低下します。
前回の修理事例でも定期的な洗浄をお勧めしておりましたが、それに加えて使用後に汗や皮脂を拭き取ると言ったご自身でもできるお手入れの習慣を身に着けると時計にとって良い保管環境になりますのでお勧めです。
こちらのフランク ミュラーの電池交換を当店で承った場合の費用は¥4,000-です。
電池交換はモデルや機能により金額が変わりますが概ね¥3,000~¥4,000で承っております。なお電池交換には内部保証はございません。電池交換後に早く止まる、遅れる等の不調がある場合はオーバーホールが必要となり別途修理となります。予めご了承くださいませ。(一部特殊モデルは¥5,000~となります。またソーラー発電モデルはメーカー対応となります。)
クオーツ式時計は電池交換で正常に動作している場合、当店では経年による定期整備のご依頼を除きオーバーホールをすぐにお勧めはしておりません。
前述のように電池を交換しても早く止まる、遅れるなどの症状でオーバーホールになることは多いのですが、時計が止まった状態で長期間放置した結果、電池の液漏れが発生し、ムーブメントに深刻なダメージを受けてしまうと電池交換では正常に動作せず、オーバーホールが必要となることも珍しくありません。
時計に使用されている一般的なボタン電池の寿命はおおよそ2年程です。当店では液漏れのリスクを回避するために2年ごとの定期的な電池交換をお勧めしています。ご来店が難しい場合は配送(返送料を別途¥1,200頂戴いたします)でも承っております、気になる事がございましたら是非一度お問合せ下さい。