フランク ミュラー トノウカーベックス ゴシック・アロンジェ ノアール オーバーホール、パッキン類交換
腕時計修理内容
ブランド名 | フランク ミュラー |
モデル名 | トノウカーベックス ゴシック・アロンジェ ノアール |
型番 | 8880SCDT GOTH NR |
修理内容 | オーバーホール、パッキン類交換 |
修理料金 | ¥41,000-(税込) ※事例公開時の価格となります。 |
修理時間 | お見積り3週間、ご返答いただきましてから作業1.5か月 |
症状タグ | 定期メンテナンス油切れ |
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正面から
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裏側。きれいそうに見えて…
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実はそうでもないのです
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自動巻き機構裏側、赤丸部分に摩耗カス
私が担当しました
宝石広場修理部スタッフ。時計修理技師。時計修理業界歴約20年。
時計の状態確認/点検/判定/故障個所の修理などの技術的な対応から、接客/見積もりまで幅広く担当。
1つ1つの時計に丁寧に向き合い、お客様のお手元に良い状態でお戻し致します。
是非お気軽にお問合せください。
担当者コメントと修理のポイント
3年ほど前にご購入されまして、定期整備のためにお預かりいたしました。
ケースの黒色はPVDですね。出はじめのころは非常に弱く少しのこすれでもすぐに剥がれてしまいましたが、今はずいぶんと強くなりました。(もちろん剥がれないわけではありませんよ。)
さてFM8880とフランク ミュラーの中でも非常に大きいケースのこちら。あまりお使いになられていなかったのか、よくこすれる裏蓋側もPVDが薄くなっている様子はありません(写真2・裏蓋)。
裏蓋を開けてみると(写真3)裏蓋とケースの隙間に汚れが見えますね。ごくごく薄い隙間ですが、こんな隙間にも汚れははいり込んでいきます。汚れはパッキンより外側部分にだけついていますので、防水性能が低めのモデルであっても”ある”ということの重要性がよくわかりますね。アンティーク/ヴィンテージなんかですとパッキンすらない時計がごろごろあるのですが、ごみ入りの対策なんかはどうだったのでしょうか。
そういったモデルを使ってみたことがないのでなんとも言えませんが…
ムーブメントはETA Cal.2892A2。3年での定期整備ということでごくキレイな状態です。強いてあげれば自動巻き機構裏(写真4)、赤丸部分についた摩耗カスでしょうか。
洗浄と油の差し直しで十分対応できそうです。
最終的にはオーバーホール、パッキン類交換の¥41,000にてお渡しすることができました。
ご依頼ありがとうございました。