モーリス・ラクロア マスターピースムーンフェイズ オーバーホール、ゼンマイ交換
腕時計修理内容
ブランド名 | モーリス・ラクロア |
モデル名 | マスターピースムーンフェイズ |
型番 | MP6347-SS001-19E |
修理内容 | オーバーホール、ゼンマイ交換 |
修理料金 | ¥43,500-(税込) ※事例公開時の価格となります。 |
修理時間 | 見積2-3週 作業1-1.5ヵ月 |
症状タグ | 定期メンテナンス油切れ油劣化 |
トリプルカレンダームーン 窓から見える部分はごく一部
裏から見えるのはベースムーブメントのみ
針文字盤を外したカレンダーディスク全体
カレンダーを動かす・規制する沢山のバネ
中古 商品NO:647607001 モーリス・ラクロア マスターピース ムーンフェイズ MP6347-SS001-19E
私が担当しました
宝石広場 時計修理センター 渋谷(アフターサービス部)スタッフ
接客と見積、修理作業を担当。宝石広場在籍15年以上。
居酒屋一人呑み歴も15年以上。
店頭での販売、修理作業、その他の経験を活かし分かりやすいご案内を心がけています。
何かございましたらお気軽にお問合せください。
担当者コメントと修理のポイント
今回ご紹介するのは、モーリス・ラクロア マスターピース ムーンフェイズの修理事例です。
こちらはお買取りさせて頂いた後、販売前のメンテナンスのために修理センター渋谷が依頼された一本です。
近年では人気モデルとなっているアイコンとは違い、モーリス・ラクロアらしいクラシカルなデザインが特徴で、日付・曜日・月に加えて月齢を表示するムーンフェイズを備えた所謂トリプルカレンダームーンと呼ばれるモデルです。(画像1)
搭載ムーブメントはETA2824をベースに(画像2)カレンダーモジュールを重ねた二階建て構造となっています。
ベースムーブメントが汎用性の高いETA製であるため歯車やゼンマイといった基本パーツは入手しやすく、交換費用も比較的抑えられるのがメリットです。
ただしモジュール部分が破損した場合は部品交換が難しく、メーカー修理が必要となる点には注意が必要です。
針と文字盤を外すとこの時計の要となるカレンダー機構の仕組みがわかります。(画像3・4)各カレンダーディスクを外すとそれぞれを制御する歯車やバネ類が多数あるように一見すると複雑に見えますが、一般的なクロノグラフ機構などと比べるとパーツ点数は少なく、分解・組立・調整の難易度もそれほど高くありません。
今回は振り角低下と持続時間が規定以下であることが確認されたため、ベースムーブメントの動力ゼンマイ交換を実施しました。カレンダーモジュール部分については文字盤に対して位置ズレもなく動作も確実で調整は不要でした。
オーバーホール完了後、外装仕上げを行い店頭に並びました。
お客様からお預かりの場合は修理料金が基本料金37,000円にゼンマイ交換6,500円を加えた合計43,500円となり、
オーバーホールと合わせて外装仕上もご希望の場合はセット料金で+¥12,000-ですので合計55,500円となります。
配送にて対応をご希望の場合はこちらから宅配キットを承っておりますのでお気軽にご依頼ください。