NOMOS タンジェント オーバーホール・仕上
私が担当しました
宝石広場修理部スタッフ。時計修理技師。時計修理業界歴約20年。
時計の状態確認/点検/判定/故障個所の修理などの技術的な対応から、接客/見積もりまで幅広く担当。
1つ1つの時計に丁寧に向き合い、お客様のお手元に良い状態でお戻し致します。
是非お気軽にお問合せください。
TAN171W1 | NOMOS タンジェントのオーバーホール・修理|腕時計のオーバーホール・修理なら【宝石広場 時計修理センター 渋谷】
担当者コメントと修理のポイント
ご購入から6年ほどの間、使ったり放置されたりを繰り返していたそうです。
手巻式ってことでゼンマイの力があれば、未オーバーホール期間がながくっても使えちゃうんですよね。
おすすめはしませんが…
劣化した油で使うと歯車軸も摩耗しやすくなるので、まぁ。うん。
使える事と、調子が良いことと、中の状態が良い事ってのはぜんぶ意味が違うのですよ。
ムーブメントはCal.7001(金)色。
NOMOSだと、ベースのETA Cal.7001から色々手を加えててコハゼ、受け板、微調整機構、ショックバネあたりを変えて
まして、この個体は微調整機構がネジになってました。
癖もなくて作業のしやすい、良いムーブです。
NOMOSが手を入れた部品は入手できないんですが逆にそれ以外はどうにかなるのです。
どれもそうそう壊れるもんでもないですしね。
脱進機、特にアンクルの汚れがちょっとダメだったんですが
オーバーホール・仕上と部品交換もなしで、ご依頼のまんまお渡しすることが出来ました。
ご依頼、ありがとうございました!