ピアジェ アルティプラノ オーバーホール・仕上
私が担当しました
宝石広場修理部スタッフ。時計修理技師。時計修理業界歴約20年。
時計の状態確認/点検/判定/故障個所の修理などの技術的な対応から、接客/見積もりまで幅広く担当。
1つ1つの時計に丁寧に向き合い、お客様のお手元に良い状態でお戻し致します。
是非お気軽にお問合せください。
G0A29125 | ピアジェ アルティプラノのオーバーホール・修理|腕時計のオーバーホール・修理なら【宝石広場 時計修理センター 渋谷】
担当者コメントと修理のポイント
今回ご紹介するのはこちら。
ピアジェ アルティプラノ ref.G0A29125です。
数年来メンテしていないから、とお預かりしました。
このモデルはピアジェの中でも薄型にしている
ラインってことで、ピアジェ=薄型って
印象の私としてはほかのどんなモデルより
ピアジェらしいピアジェだな、と思うのです。
さて、ムーブメントはCal.430P
私がごちゃごちゃいうより、わかりやすい&かっこいい
紹介がメーカーHPにありました。
以下原文
”伝説的な9Pムーブメントの流れを汲む
430Pムーブメントは、
厚さわずか2.1mmの極薄手巻ムーブメント。
さまざまなバリエーションを生み出せるという点で
大きな可能性を秘めたこのムーブメントは、
世界最薄の角型トゥールビヨンムーブメント
600Pの原型ともなりました。
中央に時、分を表示させるシンプルで頑丈な
極薄ムーブメントには、
テンプ停止装置が搭載されています。
また、サーキュラーパターンの
コート・ド・ジュネーブ装飾、
ペルラージュ仕上げの地板と受け、面取りした受け、
ブルースクリューなどの伝統的な仕上げを通して、
スイスの高級時計ブランド、 ピアジェの仕上げに対する
こだわりを証明しています”
・・・複雑機械よりシンプルなものが好きな私好みの
ムーブメントです。
複雑機構もそれはそれとして作る&修理するのは難しい
のですが、薄型も加工精度や修理・調整がシビアになって
難しいのですよ。
今回は大きな不具合もなく、定期メンテナンスが
メイン目的のご依頼でしたので、内部の古い油を
綺麗に、ごくごくキレイに洗い流してやり、
改めて新しい油をさし、輪列・精度の微調整
にてお客様へお返しすることが出来ました。