ロレックス オイスターパーペチュアルヨットマスター40 ロレジウム オーバーホール・外装仕上げ・ベゼル仕上げ

腕時計修理内容

ブランド名 ロレックス
モデル名 オイスターパーペチュアルヨットマスター40 ロレジウム
型番 ref.116622
修理内容 オーバーホール・外装仕上げ・ベゼル仕上げ
修理料金 ¥52,000-(税込) ※事例公開時の価格となります。
修理時間 お見積り2週間、ご返答いただきましてから作業6週間
症状タグ

ロレックス オイスターパーペチュアルヨットマスター40 ロレジウム オーバーホール・外装仕上げ・ベゼル仕上げ

  • ロレックス オイスターパーペチュアルヨットマスター40 ロレジウム 今回ご紹介する修理事例はロレックス ヨットマスター40のオーバーホール・外装仕上げです。

    今回ご紹介する修理事例はロレックス ヨットマスター40のオーバーホール・外装仕上げです。

  • ロレックス オイスターパーペチュアルヨットマスター40 ロレジウム 搭載しているムーブメントはCal.3135です。

    搭載しているムーブメントはCal.3135です。

  • ロレックス オイスターパーペチュアルヨットマスター40 ロレジウム ムーブメント中央の4番車も十分な量の油がはいっていました

    ムーブメント中央の4番車も十分な量の油がはいっていました

  • ロレックス オイスターパーペチュアルヨットマスター40 ロレジウム ガンギ車の油がほんの少しだけ減少していることに気がつきました

    ガンギ車の油がほんの少しだけ減少していることに気がつきました

担当者コメントと修理のポイント

今回ご紹介する修理事例はロレックス ヨットマスター40 ロレジウムのオーバーホール・外装仕上げです(画像1)。
ヨットマスターは富裕層向けモデルのため誕生時からケース・ベゼル共にゴールドまたはコンビ(ロレゾール)のみのラインアップで、現在でもステンレス素材のケースとベゼルの組み合わせは存在しません。高価格帯のみのモデル展開でしたが1999年に追加されたref.16622はステンレス製のオイスターケースとプラチナ製ベゼルを組み合わせたロレジウムという名称で、文字盤がプラチナ製のシルバー一色展開ということも含めてそれまで無かった 独特な素材感から圧倒的な人気を集め一躍有名モデルの仲間入りを果たしました。
メンテナンスを終えてこちらで販売しておりますので、よろしければご覧ください。

こちらの ヨットマスター40 は渋谷本店でお買取りさせて頂き、時計修理センター渋谷が販売前のメンテナンス依頼を受けた一本です。ギャランティーカードがなくシリアルもランダムなので正確な製造時期はわかりませんが、型番によって少し製造時期を絞れます。
初代ロレジウムref.16622(1999~)から簡単に外観の違いをまとめると下記の通りです。
ref.16622(1999~2012)
・ステンレス製ケースにプラチナ製ベゼルと文字盤
・文字盤色はシルバー一色のみ展開
・夜光はスーパールミノバ
ref.116622(2012~2019)
・文字盤が多色展開される
・夜光がスーパールミノバからクロマライトに変更
・バックルの変更
・フラッシュフィットがラグより短くなる
ref.126622(2019~)
・文字盤のSWISS MADE の間に王冠マークが追加
・ムーブメントにCal.3235を採用

今回のロレジウムは文字盤がブルーで、SWISS MADEの間に王冠マークがありません。ref.116622は2012~2019年製造で5~12年経過していますので、これまでメンテナンスが行われていなければオーバーホールが必要な時期にさしかかっています。外装は経過年数を考慮すると傷や汚れが少なかったため、外観だけではメンテナンス履歴の有無の判断がつけられませんでした。

搭載しているムーブメントはCal.3135です(画像2)。
Cal.3135は1988年に誕生してから長く採用され続けたムーブメントです。次世代のCal.3235は前述の通り2019年に発表のref.126622から搭載しています。
内部は一見して摩耗粉や汚れはなく、作業跡もありませんでした。使用頻度が少なく状態が良い場合、時間が経過していてもオーバーホールは不要なことがあります。状態を詳しく見るため分解を進めると油が劣化していることが多い自動巻き機構の裏側や4番車も十分な量の油が残っていました(画像3)。メンテナンスのみで良いか考えつつ作業を進めていくと、ガンギ車の油がほんの少しだけ減少していることに気がつきました(画像4)。ガンギ車は速く・多く回転する歯車で微細な劣化でも動作に影響します。測定機上では特に異常はありませんでしたが、実測テストを行ってみると持続時間が少し短く精度もバラつきが大きかったため、経過年数が長いことも考慮してオーバーホールを行うことにしました。

点検時に見た状態では特に異常はなく販売後に安心してお使いただく意味合いが強い判断だったため、全てのパーツを分解、状態の確認を行っても交換や再調整が必要な箇所はなく洗浄・組立て・注油にて調子よく動作するようになりました。

今回の ヨットマスター40 ロレジウムをお客様からお預かりした場合はオーバーホール基本料金が¥28,000、オーバーホールとセットで外装仕上をした場合は¥14,000です。また梨地とレイズド仕上げが施されたベゼルの仕上げはオプションで+¥10,000にてご依頼を承っております。
配送にて対応をご希望の場合はこちらから宅配キットを承っておりますのでお気軽にご依頼ください。

耐久性が高いとされるロレックスでも経年による劣化や摩耗はあります。ゼンマイを巻けば使えるからとついつい長期間メンテナンスをせずに使い続ける方も多くいらっしゃいますが、いよいよ動かなくなった時にメンテナンスを行おうとしたらオーバーホールだけでは完調にならず交換パーツが多く必要になったり、当店で入手困難なパーツが判明して高額なメーカー修理しか方法がない場合も珍しくありません。
長期間メンテナンスをしていない心当たりのある方は致命傷になる前にぜひ当店にご相談ください。

中古 630979001 116622 ヨットマスター 40|ロレックス|腕時計の販売・通販「宝石広場」 (housekihiroba.jp)

ロレックス ヨットマスター (中古)| 「宝石広場」 (housekihiroba.jp)

  • 修理担当した時計
私が担当しました

宝石広場修理部スタッフ。時計修理技師。時計修理業界歴約20年。

時計の状態確認/点検/判定/故障個所の修理などの技術的な対応から、接客/見積もりまで幅広く担当。

1つ1つの時計に丁寧に向き合い、お客様のお手元に良い状態でお戻し致します。

是非お気軽にお問合せください。