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腕時計の「研磨・外装仕上げ」は自分で出来る?注意ポイントを解説

こんにちは!
宝石広場 時計修理センター 渋谷』時計修理スタッフの藤本です。

私が所有しているバイクは、ある程度倒すことが前提の車両で、車体を破損や傷から守ってくれるガードが付いているのですが、そのガードに付いた傷が気になる今日この頃…。
交換するのにお金も手間もかかるので結局はそのままにしています。

↑オレンジ色のガード部分が一部茶色くなっていますが塗装が剥がれて傷からサビが発生しています。

さて、今回はどんなに気をつけていても付いてしまう『』と、その傷を消す事ができる『研磨』についてのお話です。

腕時計は宝飾品の側面もありますから、傷を気にされる方は非常に多いはず。

いくら硬い金属素材の腕時計でも、長年にわたる使用や、不意の落下、突然の衝突などによりケースやブレスレットに傷や凹みなどのダメージができてしまいます。

↑拡大しないと見えない小さいものから目立つものまで、使用すると傷が付いてしまいます

でも幸いなことに、傷や凹みを研磨すれば輝きを取り戻すことが可能です!

今回は、腕時計の『研磨・外装仕上げ』について詳しく解説します。

 

腕時計の「研磨・外装仕上げ」とは

クルマやバイクなどのボディに付いた傷をコンパウンドなどの研磨剤で磨いたり、ネイルや歯をブラシで磨くのも『研磨』と言えますが、時計の場合はどうでしょうか?

腕時計の「研磨・外装仕上げ」の仕組み

研磨(英: Polishing
一定の圧力を加えながら加工物の表面をこすり仕上げ、平滑にしていく加工作業。

修理店によって「仕上げ」「ポリッシュ」「傷取り」などとも呼ばれる時計の『研磨』『外装仕上げ』作業の仕組みとは。

時計のケースやブレスレットに付いた傷を、『バフ』(英:buff=磨いて輝かせる)と呼ばれる専門の電動工具で磨いて綺麗にする作業を表しています。

外装部分に大小さまざまな傷がたくさん付いてしまった時計も↓

研磨すると表面を磨いたことにより傷が目立たなくなります。

研磨する前に必ず時計表面に付着した皮脂などの汚れを取り、研磨した後にも研磨剤などの細かい研磨剤残りを落とすために必ず洗浄を行っておりますので、傷だけでなく汚れも取れてピカピカの状態に仕上がります。

腕時計の「研磨・外装仕上げ」の目的

「研磨・外装仕上げ」は、時計に付いてしまった傷を取って綺麗にするのが目的ですが、作業の前にしっかりと確認したいメリットデメリットがあります。
それぞれのポイントを詳しく解説いたします。

腕時計「研磨」のメリット

  1. 美しさの回復:研磨や洗浄で傷や汚れを取り除き、時計の外見をリフレッシュできます。
  2. 満足感のアップ:研磨や外装仕上げを行うことで輝きや高級感が復活して、魅力がアップし満足感を高めることができます。

↑細かい傷が磨かれてピカピカに仕上がります

腕時計「研磨」のデメリット

  1. 費用と期間:研磨や外装仕上げは、専門的な作業のため修理費用と修理期間が発生します。金無垢や特殊なモデルの場合、ステンレススチールと比べて高額な費用がかかることがあります。
  2. 研磨できない素材も:ブラックPVDなどのコーティングされたものや、セラミックやサファイア素材も材質上研磨できません。
  3. 研磨回数に限度がある:傷を取るため何度も研磨を行うと、各所エッジが丸みを帯びてしまいます。5回が限度と言われていて、場合によってはケースやブレスレットの交換をご案内します。

↑ケースのエッジ部分などは研磨回数を重ねると角が丸くなってしまいます

新品時のように綺麗になるのであれば何度でもやりたい「研磨・外装仕上げ」ですが、ほんのわずかですが時計の表面を磨いて削っているため、回数に限界があり、時計本来の素材と価値を損なってしまうというマイナス要素もあるので注意が必要です。

 

腕時計の「研磨・外装仕上げ」は自分で出来る?

費用と修理期間がかかる時計の「研磨・外装仕上げ」作業ですが、ホームセンターやAmazonでヤスリなどの工具やピカールなどの研磨剤を買い揃えて、自分で行うことは可能でしょうか??

↑DIY感覚で腕時計も手軽にピカピカに磨ける!?

自分で「研磨」は絶対にNG

費用と修理期間がかからないように、自分で「研磨」作業は出来るのでしょうか?

ご自分での「研磨」作業は絶対にオススメできません。

お客様自身で、市販の研磨剤を使ってヘアライン部分をつやつやピカピカに磨いてしまった部分を『元に戻してほしい』というご依頼を時々いただきます。

また、エッジがダレる(=角が無くなる)原因にもなってしまいます。

素人には難しい作業なので絶対に専門家へ任せた方が良い作業と言えます。

その理由を解説します。

腕時計の「研磨・外装仕上げ」に必要なもの

まず、傷を研磨する工具として「バフマシン」と金属磨き専用の「研磨剤」が必要です。

そして研磨するために、<ケース・ブレスレット・バックル金具>などのパーツごとに時計を分解し、研磨した後で再度組み上げるために専用の「精密工具」が必要です。

↑傷を付けずにブレスレットなどを外すためには精密ドライバーをはじめ、専用工具が必要です。

腕時計の「研磨・外装仕上げ」に必要な技術

たとえ工具を揃えられても、傷を取るための研磨作業には、素材ごとに異なる力の入れ加減や磨く時間など専門的な知識や経験が求められます。

直線と曲線が組み合わされた複雑な形で、非常に小さい面積の時計のパーツを、鏡面のポリッシュ仕上げ・艶消しのヘアライン仕上げの表情を使い分けて正確に磨き上げるには、優れた技術力や集中力などの高い作業スキルが必要です。

↑細かい部分にはバフマシンではなく、布製ヘッドを付けたリューターで丁寧に磨きます

腕時計の「研磨・外装仕上げ」は、適切な工具・高い技術力・豊富な経験値が求められます。

小さな腕時計のサイズで、素材が痩せてしまうため回数に限度がある「研磨・外装仕上げ」作業は、専門家にお任せください!

 

宝石広場の「研磨・外装仕上げ」

宝石広場 時計修理センター 渋谷】に多くのお問い合わせをいただく依頼いただく「研磨・外装仕上げ」作業についてご案内いたします。

宝石広場の「研磨・外装仕上げ」修理内容

「研磨・外装仕上げ」は時計によって異なり、下記のとおり¥22,000円~となります。

お預かり期間も時計にもよりますが、お預かりしてからお渡しまで1~1.5ヵ月位が平均的な作業期間です。

↑消費税込みの外装仕上げ料金です


▷ 時計の研磨・外装仕上げについて詳しくはコチラ

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オーバーホールをメーカーへ依頼すると、「オーバーホール」と「外装仕上げ」がセットになってしまう場合がございますが、当店の場合は「オーバーホール」と「外装仕上げ」作業のやる/やらないをお好みできっちりと指定できるので、研磨によるケース痩せを気にされている方にオススメです。

時計修理内容のデータ管理

時計のシリアルナンバーによりその時計の修理履歴をきちんと全てデータ管理しておりますので、研磨回数を気にされている方にもオススメです。

 

ご愛用の腕時計が綺麗な状態に戻るのは、やっぱり嬉しいですよね♪

「研磨・外装仕上げ」作業は、見た目で分かる事もあり、非常に多くのお客様にご満足いただいております。

▷ 時計の研磨・外装仕上げについて詳しくはご相談ください

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この記事は私が書きました

【宝石広場 時計修理センター 渋谷|宝石広場アフターサービス部スタッフ】

夏も冬も眩しがり屋のアイウェア大好きマン♂バイクとコスプレが趣味です♪時計の修理メンテナンスに関して何でも包み隠さずお答えいたします!

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