修理・アフターサービス

ロレックスの修理はいくらかかる?費用・期間・注意点を時計修理スタッフが徹底解説

こんにちは!
【宝石広場 時計修理センター 渋谷】時計修理スタッフの藤本です。

かつてロレックスは “壊れにくい時計” と語られていた時代もありました。
(1970〜1990年代頃の話です…)

とはいえ、機械式時計はとても繊細な精密機器

ロレックスでも、長く愛用するためには定期的なメンテナンスが欠かせません。

そして高級時計の王様ロレックスといえど、止まってしまったり、調子が悪くなることも珍しくありません。

ロレックスの修理・オーバーホール費用は、一般的に “3万円〜10万円前後” が目安です。
(※パーツ交換が入ると金額は大きく変動します。)

「ロレックスの修理費用ってどのくらいかかるんだろう…」
「ロレックスのオーバーホールは高い?」
「修理は正規店と時計専門店のどちらに出した方が良い?料金やサービスの違いは?」

そんな不安や疑問をお持ちの方も多いと思います。

この記事では、ロレックスの修理費用や期間の目安、修理先の選び方までを、宝石広場の実際の修理事例も交えて、時計修理のプロが分かりやすく解説します。

おおよその費用感を知っておくことで、いざという時にも落ち着いて対応できます。

ロレックスを長く大切に使うために、ぜひ参考にしてみてください。

目次

ロレックスに修理が必要な主なトラブルとは?

ロレックスの修理が必要になる原因は、さまざまです。
早期発見と適切な対応が、最悪な事態や高額修理を防ぎます。
以下で代表的なケースを見てみましょう。

オーバーホール(定期メンテナンス)

ムーブメントの洗浄・注油・調整を行い、コンディションを整える大切なメンテナンスです。

問題なく使えるからと、オーバーホールをせずに潤滑油が劣化や減少したまま使用すると、パーツの摩耗が進み、かえって高額な修理につながることも多々あります。。。

不調がなくても約3~4年に1度のオーバーホールをお勧めしております。

機能不良

遅れ・停止 ムーブメント内の潤滑油切れや、パーツの摩耗などが原因です。

リューズ・ベゼル操作不良 時刻合わせや手巻き操作を行うリューズ、回転ベゼルなどがスムーズに動かせないのは、外装部の油切れや汚れの詰まりが原因の1つです。

パーツの摩耗・破損

使用に伴う、歯車などのムーブメントパーツの摩耗は避けられません。

特に、ねじ込みリューズの場合は、外部に露出している部分の油が乾いてしまうことで摩耗が進み、リューズのねじ込み不良や、防水性能の低下の原因の1つになります。

外装の汚れ

ケースやブレスレットに汚れがつくと、見た目の印象が悪くなるだけではなく金属の腐食の原因となります。

また、回転ベゼルに汚れや埃が詰まって回せない、プッシュボタンが押せないなど、機能不全にも繋がります。

水入りや湿気トラブル

いくら防水性能に優れたダイバーズウォッチなどでも、メンテナンスを怠ってパッキンなどの防水性に重要なパーツが劣化すると、水気が侵入します。

水気入りによりムーブメントにサビや腐食が発生し、文字盤や針にシミができてしまった場合は除去ができないので、交換するしか手段がありません。

残念ながら純正の文字盤や針は基本的に流通しておらず、メーカーでの修理が必須となり修理費が高額になります。

ロレックスの修理・オーバーホール費用の目安は?

ロレックスの修理やオーバーホール費用は、一般的に “3万円〜10万円前後” が目安です。

修理を依頼する場所<ロレックスサービスセンター時計修理専門店>か、時計がサブマリーナーなどの3針モデルか、コスモグラフ デイトナのクロノグラフか搭載する機能によって費用が変動します。

さらにロレックスの時計が、現在流通している現行モデルか、ヴィンテージなどの古いモデルか、古いモデルの場合はパーツ交換の有無などで修理やオーバーホールの費用が異なります。

詳しくは、以下で比較します。

ロレックス修理の全体費用の目安(3〜10万円前後)

ロレックスサービスセンターの費用目安
(※2025年11月時点 参考価格)

モデル例 オーバーホール料金 外装仕上げ
デイトジャスト 93,500円 ~ 修理費込み
エクスプローラー 99,000円 ~ 修理費込み
サブマリーナー 99,000円 ~ 修理費込み
シードゥエラー 99,000円 ~ 修理費込み
ディープシー 99,000円 ~ 修理費込み
ヨットマスター 99,000円 ~ 修理費込み
GMTマスターII 99,000円 ~ 修理費込み
デイデイト 110,000円 ~ 修理費込み
コスモグラフ デイトナ 110,000円 ~ 修理費込み

正規店の場合、基本料金は高くなりますが、通常は外装仕上げの費用が含まれています。(リューズやプッシュボタンなどの外装仕上げは基本料金に含まれていません。)

時計修理専門店の費用目安
(時計修理センター渋谷 参考価格)

ロレックスのモデル オーバーホール料金 外装仕上げ
デイトジャスト 28,000円 ~ 14,000円
エクスプローラー 28,000円 ~ 14,000円
サブマリーナー 28,000円 ~ 14,000円
シードゥエラー 28,000円 ~ 14,000円
ディープシー 28,000円 ~ 14,000円
ヨットマスター 28,000円 ~ 14,000円
GMTマスターII 28,000円 ~ 14,000円
デイデイト 35,000円 ~ 17,000円~
コスモグラフ デイトナ 60,000円 ~ 14,000円~

※時計修理センター渋谷では、「オーバーホール」と同時に「外装仕上げ」をご依頼いただくと、分解時に並行して清掃と仕上げ作業を行いますので、個別の「外装仕上げ」料金よりも更にお安い価格で承れます。

さらに、時計修理センター渋谷では、オーバーホールに外装部の洗浄も含んでいます。

▼詳しくはこちら
宝石広場のロレックス
修理料金について

正規(ロレックスサービスセンター)と専門店のオーバーホール料金比較表

費用とサービスの傾向は、一目瞭然です。

修理内容 ロレックスサービスセンター 時計修理センター渋谷
オーバーホール
料金
¥99,000〜 ¥28,000〜
外装仕上げ
料金
修理費込み ¥14,000〜

※価格は税込・参考価格です。モデルや状態により変動します。

ロレックスサービスセンターでのオーバーホールと、時計修理センター渋谷などの修理専門店でのオーバーホール料金の価格差は、かなり大きいです。

ヴィンテージモデルの修理費

1990年代以前に生産された”ヴィンテージ”と呼ばれる古いロレックスは、パーツの入手が困難なため、修理ができたとしても費用が高くなる傾向があります。

また、生産から数十年経過している時計は、修理店によっては「修理不可」の可能性も。
いわゆる4桁品番の時計は、メーカーであっても既に修理受付不可になっているモデルもあります。

ロレックス修理にかかる期間は?

修理やオーバーホールにかかる期間は、ロレックスサービスセンターと修理専門店で大きな違いはほぼありません。

ロレックスサービスセンター店の修理期間

お見積り2~3週間 + 実作業3〜4週間

時計修理センター渋谷の修理期間

お見積り2~3週間 + 実作業3〜4週間

※搭載された機能、ヴィンテージ時計などでは追加で期間をいただく場合があります。

時計の機能や状態を確認し、故障した時計は症状をチェックして概算の見積もり提示、その後の修理やオーバーホール作業の開始から終了まで、おおよそトータル2か月くらいの期間が発生します。

ロレックス正規店と時計修理専門店どちらに出すのが良い?

ロレックスの修理先には、ロレックスサービスセンター時計修理専門店があり、それぞれに明確なメリットとデメリットがあります。
あなたの目的や時計の状態に合わせて選びましょう。

ロレックスサービスセンター

メーカーであるロレックスへ修理を依頼した場合の特徴は以下の通りです。

メリット
・2年間のメーカー保証が付く。
・修理明細書が発行される。

デメリット
・費用が高め。
・交換したくないパーツまで交換対象になる場合がある。

メーカーでの修理という安心感が最大のメリットですが、費用は高額です。
外装仕上げが修理費用に含まれていたり、古いモデルでは現行パーツに交換されてしまうこともあります。

※ロレックス公式の最新の修理料金や対応モデルなどについて詳しくは、公式サイトをご確認ください。

[ロレックス修理アフターサービスセンター公式サイト]はこちら

金額が高くても「オーバーホール保証」や「純正パーツによる修理」を重視したい方にオススメです。

時計修理専門店

宝石広場併設の「時計修理センター渋谷」など、時計修理専門店へ依頼した場合の特徴です。

メリット
・費用が安い。
・外装仕上げを省くなど柔軟な対応が可能。

デメリット
・保証期間が短い
(時計修理センター渋谷の場合は1年間)

正規店に比べて価格が安いのが最大の魅力です。将来的に何度もオーバーホールを行うことを考えると、1回あたりのコストを抑えられる点は大きなメリットです。

「ヴィンテージの雰囲気を残したいから外装仕上げは不要」など、きめ細かな依頼にも柔軟に対応できます。

ただし、小規模な修理店では電池交換が中心で、修理クオリティーが低かったり、古い時計を受け付けていない場合もあります。

メーカー保証が切れたモデルや、コスパを重視したい方にぴったりです。
また、メーカーで見積もりをしたら交換必須と案内されたパーツ(針や文字盤など)の現状維持を希望されている方にもオススメです。

ロレックス修理の実績紹介

当店「時計修理センター渋谷」で実際に対応した、ロレックスの修理実績を一部ご紹介します。

当店では、年間数百件以上のロレックス修理実績があります。

実績①:コスモグラフ デイトナ オーバーホール+外装仕上げ

クロノグラフモデルの「コスモグラフ デイトナ 116509」について、オーバーホールと外装仕上げ作業を行いました。

修理内容:オーバーホール、外装仕上げ
修理費用:¥77,000-(税込)※事例公開時の価格となります。
修理期間:お見積り3週間、ご返答いただいてから作業6週間

ステンレス素材よりも傷がつきやすいホワイトゴールド素材のため、多数の傷がついていましたので、念入りに傷取りの外装仕上げを行いました。

内部のオーバーホールでは、搭載ムーブメントの「Cal.4130」について、劣化した油を洗浄し組立てと新しい油を注しました。

実績②:GMTマスターIIのオーバーホール・外装仕上げ・パーツ交換

最大3つの時間帯が分かるGMT機能を搭載した「GMTマスターII 16710」について、オーバーホールと外装仕上げとムーブメントのパーツ交換を行いました。

修理内容:オーバーホール、外装仕上げ、ローター真パーツ交換
修理費用:¥65,500-(税込)※事例公開時の価格となります。
修理期間:お見積り2週間、ご返答いただいてから作業5週間

こちらは、A品番=1999年に生産されたヴィンテージと呼ばれる古い時計で、内側も外側もかなり使用感がありました。

 

搭載するムーブメントの「Cal.3185」について、自動巻き時計で重要な役割を担っているローター(重りとなる半月型の回転するパーツ)の中心に位置する「ローター真」が、長年の動作により摩耗して油も飛び散っていたため交換しました。

実績③:デイトジャストのオーバーホール・外装仕上げ・パッキン交換・パーツ交換

ロレックスを代表する、3針のスタンダードモデル「デイトジャスト 16234」について、オーバーホールと外装仕上げとガラスパッキン交換とムーブメントのパーツ交換を行いました。

修理内容:オーバーホール、外装仕上げ、パッキン交換、ローター真交換
修理費用:¥74,000-(税込)※事例公開時の価格となります。
修理期間:お見積り3週間、ご返答いただいてから作業7週間

上品なテイストがアップする細かいコマパーツが多数連なった「ジュビリーブレスレット」の隙間に汚れが多数積もっていたため、外装仕上げと洗浄を丁寧に行いました。

搭載するムーブメントの「Cal.3135」について、こちらも中心に位置する「ローター真」が、長年の動作により摩耗して油も飛び散っていたため交換しました。

さらに、ロレックス独自の防水性に優れた「オイスターケース」で重要な役割を果たす「パッキン」パーツを交換しました。
ケースと裏蓋や、サファイアクリスタルガラスとケースの隙間を密閉するために使われるパッキンは経年劣化するため、防水性を保つには定期的な交換が望ましいです。

▶「ロレックス 修理実績一覧」はこちら

ロレックス修理について よくある質問

ロレックスを長く安心して使い続けるためには、適切なタイミングでの修理やオーバーホール、そして信頼できる修理先の選択が欠かせません。
とはいえ、メンテナンスについて不安や疑問をお持ちの方も多いのではないでしょうか。

ここでは、時計修理センター渋谷に寄せられる、ロレックスの修理・オーバーホールに関するよくある質問をまとめました。

ロレックスのメンテナンスでお悩みの方は、ぜひ参考にしてください。

ロレックスの修理・オーバーホールに出すタイミングっていつ?

不具合がなくても、3〜4年に1回のオーバーホールをおすすめしています。

「止まった」「遅れる」などの症状が出てからだと、パーツ摩耗が進んで修理費用が高額になるケースもあります。
とくに毎日ご使用のロレックスは、早めのメンテナンスが結果的にコストを抑えるポイントです。

並行輸入品や中古で購入したロレックスも修理できますか?

並行輸入品・中古品のロレックスも修理・オーバーホール可能です。

宝石広場の時計修理センター渋谷では、販売・買取で取り扱ってきた多数のロレックスのノウハウを活かし、並行品や中古品のメンテナンスも数多く行っています。

ヴィンテージロレックス(4桁リファレンスなど)も修理できますか?

ヴィンテージモデルは、部品入手状況によって対応が分かれます。

一部のヴィンテージモデルは、メーカーでも修理受付終了となっているモデルもありますが、時計修理センター渋谷では、状態を拝見したうえで可能なかぎり対応しています。
「他店で断られてしまった」「メーカーで交換必須と言われたパーツを残したい」などの場合も、まずは一度ご相談ください。

見積もりは無料?見てもらうだけでも大丈夫?

お見積もりは無料です。
時計修理センター渋谷では、店頭でも配送でも無料見積もりを承っています。

お見積もりの結果をみて修理を見送る場合はキャンセルも出来ますので、「まず費用だけ知りたい」という方もお気軽にご相談ください。

*以下いずれかの場合は返送費用がかかります。
(見積後のキャンセル。当店が修理を承れないと判断した場合。当店購入品でないお品で5000円以下の修理。当店の保証期間外のお品で5000円以下の修理。)

遠方でも修理をお願いできますか?配送での依頼は可能?

全国からの配送修理にも対応しています。

お問い合わせ後、ロレックスをお送りいただき、到着後に修理スタッフが状態を確認 → 無料見積もり → ご承諾後に作業開始という流れです。
店舗が遠い方、忙しくて来店が難しい方にも、安心してご利用いただけます。

▶宅配修理について詳しくはこちら

宝石広場のロレックス修理サービスのご案内

渋谷に店舗を構える「宝石広場」の時計修理専門店【時計修理センター渋谷】では、ロレックスをはじめ様々なメーカーの時計に熟知した熟練の時計修理専門技術者が多数常駐し、万全の修理体制を整えています。

  • 修理費の見積もりは無料!
  • 年間1,000本以上の実績
  • 全国から配送でも受付中!

創業30年以上の信頼と実績、年間1,000本以上の豊富な修理実績を誇り、あなたのロレックスを安心して託せる環境が揃っています。

▶ 宝石広場「時計修理センター渋谷」詳しくはこちら


時計修理センター渋谷 ロレックス修理について

 

まとめ|修理費用や期間に不安な方はお気軽にご相談ください!

ロレックスは、定期的にきちんと修理・メンテナンスを行えば、何十年も使い続けられる資産価値の高い時計です。

メーカーよりも安価にオーバーホールをしたい方は、時計修理センター渋谷のような修理専門店がオススメです。

大切なロレックスを、私たちプロが心を込めてメンテナンスいたします。

ロレックス以外の時計修理を検討中の方も、まずはお気軽にご相談ください!

それでは!

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この記事は私が書きました

【宝石広場 時計修理センター 渋谷|宝石広場アフターサービス部スタッフ】

夏も冬も眩しがり屋のアイウェア大好きマン♂バイクとコスプレが趣味です♪時計の修理メンテナンスに関して何でも包み隠さずお答えいたします!

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