ジラール・ペルゴ フラットウォッチ オーバーホール・仕上
私が担当しました
宝石広場修理部スタッフ。時計修理技師。時計修理業界歴約20年。
時計の状態確認/点検/判定/故障個所の修理などの技術的な対応から、接客/見積もりまで幅広く担当。
1つ1つの時計に丁寧に向き合い、お客様のお手元に良い状態でお戻し致します。
是非お気軽にお問合せください。
9050 | ジラールペルゴ フラットウォッチのオーバーホール・修理|腕時計のオーバーホール・修理なら【宝石広場 時計修理センター 渋谷】
担当者コメントと修理のポイント
今回ご紹介するのはこちら。
ジラール・ペルゴ フラットウォッチ ref.9050 です。
購入後不動、放置していたけれどなんとなく思い立って、
とお預かりしました。
しばらくぶりにジラール・ペルゴのシンプルな時計を
拝見しました。
機能がシンプルでも、ビンテージ1945とか
シーホークの印象が強いんですよね、なんとなく。
ムーブメントはCal.3000
ジラールペルゴの自社ムーブ、と言ったらコレ!
なムーブメントです。
この機械にクロノグラフモジュールなど
+αの機能をつけたモデルも多数あり
まさに定番ムーブメント。
定番、とはいえ(だからこそ?)
そこかしこに薄くする為だったり
熟成された工夫が見て取れます。
ローターは回転軸とズラしてネジ2個で留めていたり
ヒゲゼンマイの厚みが薄くなっていたり…
それぞれネジが抜けやすかったり、
ヒゲ絡みしやすかったりする印象があるのもご愛嬌かとw
誤解のないように一応。
追い込むのは難しいし、修理前の状態次第では
ありますが、精度をきっちり追い込んだムーブメントは
ビッタビタの精度が出るのですよ。
さて今回も特段の不具合はなく、
基本的な分解・洗浄・注油に調整で
しっかりとした精度を出すことが出来ました。