修理・アフターサービス

そろそろアレの準備です

こんにちは、店長の荒井です。

11月も本日を入れてあと3日。いよいよ年末モードとなってまいりました。今月は30日までしかない、いわゆる“小の月”ですので、12月1日にはカレンダーの早送りが必要という方が多いことと思います。

早送りの際の注意点は以前のブログでも取り上げましたが (⇒ カレンダーにご注意を! )なぜそうなのかという説明を忘れておりました。

ちょうどその後にスギモトくんが面白いブログをアップしてくれていますので( 仕事熱心なスギモトが、機械式時計を組み立てるの巻 )こちらを参考にご説明いたします。

上のブログの中盤に“日廻し車”という単語が登場しますが、この歯車こそがその原因となるパーツです。img_3713-225x300このムーブメントでは左上の白いパーツですね。

日付のかわる深夜0時の前後4時間ずつ、20時~4時くらいにかけては、この日廻し車がデイト表示ディスクの歯と噛み合っています。時計内部ではゼンマイの力で日付を送ろうとしている訳ですね。

この状態の時に、外部からの力でデイト表示ディスクを送ろうとすると、これらのパーツが破損したり、日付の変わるタイミングがズレてしまったりします。

もちろん修理は可能ですが、メーカーでも保証の対象外となる事が多いトラブルです。無用の出費を防ぐ意味でもご注意くださいね。

歯車が噛み合っているという事は、操作の際に引っ掛かりなどを感じるはずです。上記の時間帯以外であっても、その様な違和感がある時は、操作を一旦中断してやり直してみてください。

ちなみに、日付早送り禁止時間帯はムーブメントにより異なります。上記の20時~4時という時間帯は、だいたいどのムーブメントでも対応できる幅としてご案内しておりますので、正確には個々の取扱い説明書をよくお読みください。

この時期に時計の具合が悪くなりますと、修理が終わるのはおそらく来年になります。ご愛用の時計と共に年を越していただくためにも、どうぞお気を付けくださいませ。

ご依頼方法も様々にご用意しています。
まずはお気軽にご相談ください。

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