先週バイクの冬支度というよりも売却準備していて部品を交換していたんですが、ネジを外しにかかったら『ギュギョ!!ギュギョ!!』とかなり危険な音がしていたんです。
明らかにおかしな音がしていてこのまま回していたら危険な香りが・・・祈りながら外したら見事に曲がっていました。
ステンレスなので折ったら目も当てられない回収工事が待ち受けています。
- 硬いステンレスにドリルの歯を数本折りながらネジに穴を開ける。
- ドリルが穴の中で折れてさらに悲惨な現状になる可能性
- 本体側のメスねじを壊す可能性
もう悲惨な事しか思いつきません。
金属にはさらに異種金属接触腐食なる恐ろしい問題もあります。曲がったネジが錆びてそれを問答無用で回したら・・・
そうです何が言いたいかといいますと、オーバーホールです。
いまだに『10年以上いていません!!!』なんて言われROLEXは凄いと思われておりますが、それは違うんです。
ROLEXの取扱説明書を読んでみました。
ロレックス独自の高性能な潤滑油が使用されています。潤滑油の状態は時間の経過とともに変化し、性能に影響を及ぼすことがあります。そのため、ロレックスでは時計の定期的なオーバーホールをお薦めしております。
難しいですね。何年に一度なのか明確な記述が無いんです。
ロレックスの冊子には
1日に86,400秒を長年にわたって刻み続けます。そのテンプの外周は5年にわたり、約57,000㎞を移動することになります。
たぶんここにポイントが有るような気がします。5年というのが一つの目安になるという事です。
某ドイツのバイクは100,000kmからこそが真価を発揮するという話を聞きますが、それまでにちゃんとメンテナンスを受けているという事が大前提なわけで。
当店では3年以上を目安にしています。
ほぼ毎日使い続けたら(ロレックスのデータ参照)
86,400秒×365日×3年=94,608,000秒
5年で約57,000kmならば1年で約11,400kmとなり、3年で約34,200kmです。
過酷といえば過酷な環境にさらされます。
メンテナンスは大切です。
オーバーホールは当然お金のかかることなので気が引けてしまう気持ちもよ~くわかります。「動いているのになぜ必要なのだ?」そんな気持ちもよ~くわかります。
長くお使いいただくには避けては通れない問題なんです。
なんだかんだと言いながら私の時計達も5年に一度はオーバーホールをしています。使用頻度に関係なくオーバーホールはしています。
そんな私のバイクは来年4月には車検がきます・・・溜息しか出ません。恐怖の光軸検査が待っています。