ブライトリング スーパーオーシャンヘリテージ オーバーホール・外装仕上
腕時計修理内容
ブランド名 | ブライトリング |
モデル名 | スーパーオーシャンヘリテージ |
型番 | ref.A170B61OCA(A17321) |
修理内容 | オーバーホール・外装仕上 |
修理料金 | ¥38,000-(税込) ※事例公開時の価格となります。 |
修理時間 | お見積り2週間、ご返答を頂きましてから作業5週間 |
症状タグ | 定期メンテナンス油切れ |
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修理後のお時計です
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ヘリテージのメッシュブレスレットは駒の取り外しによって長さ調整ができます。
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駒ネジを外したところです。
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搭載しているムーブメントはETA Cal.2824-2です。
私が担当しました
宝石広場修理部スタッフ。時計修理技師。時計修理業界歴約20年。
時計の状態確認/点検/判定/故障個所の修理などの技術的な対応から、接客/見積もりまで幅広く担当。
1つ1つの時計に丁寧に向き合い、お客様のお手元に良い状態でお戻し致します。
是非お気軽にお問合せください。
担当者コメントと修理のポイント
以前当店でご購入いただいてから4年ほど経ったということで、宅配キットをご利用して渋谷店に定期メンテナンスのご依頼をいただきました。
お時計はブライトリングのスーパーオーシャンヘリテージです(画像1)。
スーパーオーシャンは1957年に世に出たあと一度は絶版になってしまいましたが、1995年のコルト・スーパーオーシャンでモデル名が復活した後は様々なモデルが展開されています。
お預かりしたスーパーオーシャンヘリテージは初代モデルの復刻版として2007年に発売されたモデルで大き目の三角形をした時針やベゼルのデザイン、メッシュブレスレットからは当時の雰囲気を再現しています。
メッシュブレスレットはアップルウォッチでもミラネーゼブレスレットとして展開されていますので、目にしたことがある方もいらっしゃるかもしれません。
元々は1950~60年ごろに多く使われたデザインで見た目の通り金属の線材を編み込んで作られています。
カットや端部の処理などには高い専門技術と経験が必要でメッシュブレスレットを専門に作る会社もあるようです。
その構造上、金属線の隙間には汚れが詰まりやすいため定期的な洗浄をお勧めしております。
メッシュブレスレットの長さ調整といえば主に可動式の留め具やツク棒を通すための穴が空けてあるもの、メッシュ状パーツと駒の付け外し用ブロックを組み合わせたものなどがあります。
可動式の留め具は調整幅が長いと余った先端部が腕の内側に巻かれるため装着感が損なわれてしまい、ツク棒を通すための穴が開いたものだとブレスレットと言うより革ベルトの延長上の素材違い仕様となりますし、中間にブロックを配置したものですとメッシュの特徴である付け心地にブロックができて見た目も違和感が出てしまいます。
スーパーオーシャンヘリテージがメッシュ形状の駒をネジによって付け外しすることができるようになっているのは現代の製造技術が上がったからこそだと思います。
搭載しているのはETA Cal.2824-2です(画像3)。
ご使用期間が4年ほどということで極端な汚れや摩耗は見られませんでした。 ご購入から4年というタイミングもあって部品の摩耗などはなく調整の狂いもありませんでしたので、ご依頼のオーバーホールと外装仕上のみでお渡しができました。
O様 ご依頼ありがとうございました。