シャネル J12 38MM オーバーホール
腕時計修理内容
| ブランド名 | シャネル |
| モデル名 | J12 38MM |
| 型番 | ref.H1626 |
| 修理内容 | オーバーホール |
| 修理料金 | ¥35,000-(税込) ※事例公開時の価格となります。 |
| 修理時間 | お見積り2~3週間、ご了承いただいてから4~6週間 |
| 症状タグ | 定期メンテナンス汚れ油切れ油劣化 |
セラミック特有のツヤとダイヤインデックスの輝きが美しいJ12です。文字盤などのバリエーションが非常に多いのも魅力です。
写真中心の歯車のホゾ(軸)に油は残っていましたが茶色くなっていました。
香箱受け裏側が摩耗してしまっています。
自動巻き輪列は着用中よく動く部分なので油汚れやパーツ摩耗が起きやすい部分です。
シャネル CHANEL (新品) |腕時計専門の販売・通販「宝石広場」
シャネル CHANEL (中古) |腕時計専門の販売・通販「宝石広場」
シャネル J12 メンズ (中古) |腕時計専門の販売・通販「宝石広場」
シャネル J12 レディース (中古) |腕時計専門の販売・通販「宝石広場」
この記事は私が書きました
【宝石広場 時計修理センター 渋谷|宝石広場アフターサービス部スタッフ】
夏も冬も眩しがり屋のアイウェア大好きマン♂バイクとコスプレが趣味です♪時計の修理メンテナンスに関して何でも包み隠さずお答えいたします!
是非お気軽にお問合せください。

担当者コメントと修理のポイント
ご覧いただきありがとうございます。宝石広場 時計修理センター渋谷の藤本です。
今回担当した修理品はシャネル J12 38MMです。(写真1)
2000年に登場し現在もシャネルを代表するアイコンモデルとして君臨する J12はヨットレースから着想を得たスポーティーなシリーズです。
大部分にセラミック素材を使用している時計は今でも珍しく、性別を問わず着用できるデザインとサイズ展開が魅力のひとつでペアウォッチとして選ばれることも多い人気のシリーズです。
こちらのJ12に搭載されているのはETA Cal.2892です。過去の修理事例でも何度も登場しているのでご存知の方も多いと思いますが、汎用ながら長年数多くのブランドで採用された実績のある信頼性の高いムーブメントです。
お買取りした際に付属のギャランティカードの記載から2018年頃に販売されたことがわかりました。また内部を点検したところメンテナンスが行われた形跡もありましたが、全体的な油切れに加えて摩耗による鉄粉も散っていましたので修理センター渋谷にてオーバーホールを行う事にしました。
オーバーホールにとりかかる前に細心の注意を払いながら全体の外観チェックを行います。セラミック素材は非常に硬く、傷に強いのですが強い力が加わると割れてしまう性質を持ちます。
ケースやブレスレットなどに薄い傷や小さな欠けがある時計から、ケースのラグが丸ごと割れて欠損している時計まで、様々なダメージ状態のJ12を見たことがあります。慎重に外装の状態確認を行い、セラミックの欠けなどが無いと確認出来ましたので内部修理へ進みます。
内部の分解を進めたところ、香箱受けの裏側が巻真と擦れて摩耗した部分がありました。(写真3)許容範囲内か判断するためまずは部分的に洗浄と注油を行い動作の点検をしてみましたが、幸い機能的に問題はなく操作感にも抵抗や違和感がなかったため再使用可能と判断しました。今まで同タイプのムーブメントを確認してきた経験から、長期間メンテナンスがされていない個体では赤い丸印をつけたところに摩耗が多いと、操作に抵抗や違和感が出ることが多くあります。
この部分は油が無くなった状態で手巻きを続けることで摩耗が許容範囲を超えて進行すると再利用ができません。汎用ムーブメント搭載モデルであっても仕上げはシャネル独自でメーカーの刻印もあるため、受けなどのムーブメントを構成するパーツ交換となると仕様が大きく変わってしまい、シャネルの時計としては価値が大きく下がってしまいます。(汎用ムーブメントですので歯車やネジ類など共通パーツは入手可能で交換されても価値は変わりません)そのため受けのような大きなパーツ交換が必要な場合はメーカーサービスセンターで専用の受けを用意することで高額な修理費用となります。
Cal.2892に限らず操作で違和感がわかるほど摩耗させることもなく高額修理を回避するために、当店では3~5年に定期的なオーバーホールをお勧めしております。その他のパーツも含め今回はまだ再利用が可能な状態でしたのでムーブメントを丁寧に洗浄し、組み上げ、各部に注油と調整及び自動巻の巻き上げ確認を含めたランニングテスト行いオーバーホール完了です。外装仕上げが終わりましたら店頭に並ぶ予定です。
今回のシャネル J12のお修理を承った場合、オーバーホール基本料金は¥35,000-でパーツ代は別途料金となります。オーバーホールと合わせての外装仕上はステンレス部分の裏蓋とバックル部分のみと、できる範囲がとても限られていますがご希望の場合はセット料金で+¥17,000-です。
長期間メンテナンスを行っていない時計でもゼンマイを巻けば動作することはありますが、潤滑油の減少によりパーツの摩耗劣化が進みやすくなり精度や持続時間など機能が低下してきますので定期的なオーバーホールをお勧めしております。
当店は渋谷で長く実店舗を構え、年間6,000本の修理実績がございます。当店でご購入のお時計でなくてもオーバーホールを承っております。
配送にて対応をご希望の場合はこちらから宅配キットを承っておりますのでお気軽にご依頼ください。