IWC ポルトギーゼ・クロノグラフ オーバーホール・仕上・切替車交換
腕時計修理内容
ブランド名 | IWC |
モデル名 | ポルトギーゼ・クロノグラフ |
型番 | ref.IW371404 |
修理内容 | オーバーホール・仕上・切替車交換 |
修理料金 | ¥53,000-(税込) ※事例公開時の価格となります。 |
修理時間 | お見積3週間、お返事を頂いてから作業が1.5か月。 |
-
しょうめn…いやちょっとナナメから。
-
大きくななめ
-
修理後の精度
私が担当しました
宝石広場修理部スタッフ。時計修理技師。時計修理業界歴約20年。
時計の状態確認/点検/判定/故障個所の修理などの技術的な対応から、接客/見積もりまで幅広く担当。
1つ1つの時計に丁寧に向き合い、お客様のお手元に良い状態でお戻し致します。
是非お気軽にお問合せください。
担当者コメントと修理のポイント
遅れが出るようになり、精度調整のみの部分修理を
希望でご来店されました。
さて、精度調整なんですが、ご購入からだったり
前回OHしてからの経過が年単位、
例えば3年とか5年とか経っていると、
正直調整だけしても意味がないです。
輪列周りや自動巻き機構、その他もろもろの油は
劣化してますし、精度調整だけご依頼されても、
自動巻きの調子が悪く、巻上げ不足で遅れる事もあれば
輪列周りの汚れが原因で遅れる事もあります。
というか、調整中に劣化油が悪さして止まる事も…!
((((;゚Д゚))))
だもので、
精度調整だけやっても、お渡ししてから別の原因で
遅れたり、止まったりなんてことが出てくるのですね。
とはいっても作業する分お代もお時間も頂く事に
なってしまうし、作業に保証もつけられないので...
オーバーホールをお勧めしているのです。
というか、大抵の場合調整だけってのはお断り
させていただいていますm(__)m
そんなこんなで、今回のお客様もオーバーホールとして
お預かりすることになりました。
Cal.7750ベースで確かCal.79350…だったはず。
まぁ、Cal.7750ベースなのは間違いない。
大きな変更点は秒針位置と12時間積算計がない事ですね。
小さな?変更点はテンプ精度調整機構がレバーでなく
ネジになっている事ですね。
調整幅は少なくなりますが、微調整がやり易くなってます。
見た目上大きな変化じゃないんですが、
これ、ホントにやりいいのです。
あとほんのちょろっとだけ進みに、遅れに調整したいとき、
確実に思った程度で調整ができるのですよ!(´∀`*)
今回の交換部品は切替車。
時計を使ったり、ワインダーで動かしている限りは
摩耗が進むので、交換が必要な時計はかなり多いです。
他の部品はしっかりしていたので、
きっちり汚れた油を洗い流した上で組みあげて
新しい油をさして、計測するとなかなかいい塩梅の精度が
出てくれました。
念のため実測も取ってしっかり動くのを確認して、
お客様へお渡しすることが出来ました。
ご依頼ありがとうございました!(´∀`*)