カルティエ パシャ38GMTパワーリザーブ オーバーホール・仕上
腕時計修理内容
ブランド名 | カルティエ |
モデル名 | パシャ38GMTパワーリザーブ |
型番 | ref.W31037H3 |
修理内容 | オーバーホール・仕上 |
修理料金 | ¥47,000‐-(税込) ※事例公開時の価格となります。 |
修理時間 | お見積3週間、お返事を頂いてから作業が1.5か月。 |
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修理後・正面から
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修理前・正面から
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修理後のブレスレット
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修理前のブレスレット
私が担当しました
宝石広場修理部スタッフ。時計修理技師。時計修理業界歴約20年。
時計の状態確認/点検/判定/故障個所の修理などの技術的な対応から、接客/見積もりまで幅広く担当。
1つ1つの時計に丁寧に向き合い、お客様のお手元に良い状態でお戻し致します。
是非お気軽にお問合せください。
担当者コメントと修理のポイント
今回ご紹介するのはこちら。
カルティエ パシャ38GMTパワーリザーブ
ref.W31037H3 です。
他店さんでご購入されて数年。
調子が悪くなってきたからとご依頼を頂きました。
パワーリザーブ針が0を指す、ずいぶんと手前で
止まってしまうとの事です。
パワーリザーブ機構。
メーカー/モデルによって止まった位置の許容範囲が
違いまして、0位置近辺で止まらないとダメってトコから
0~1つ目のメモリの間ならOKってトコまであります。
お話を伺ってみますと、パワーリザーブの針が
30くらいを指していても止まってしまうそうで...
さすがに許容範囲とか関係ない状態のようです(;´∀`)
原因はごく単純で
内部的な油が切れるか流れるかしてしまい、
合わせて多少汚れが出たことで
歯車の回転抵抗が上がっていたようです。
部品の破損・摩耗なんかも特になく
内部はオーバーホールだけで終えられました。
仕上は使用傷程度の軽い擦れ傷だったため、
やはりスムーズに作業を進められました。
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このモデル、ベゼルの色がですね、
浅い溝に塗料を入れられているのです。
上手くやらないと、塗料が乗らなくなってしまったり
はがれやすくなってしまったり…。
強めの傷がついていると太刀打ちが出来ないので
お読みいただいている皆様もお気を付けくださいm(__)m
ご依頼、ありがとうございました。