タグ・ホイヤー カレラタキメータークロノ　 オーバーホール・仕上

担当者コメントと修理のポイント

手巻しても動かない、ということでご来店いただきました。　
止まりの原因自体は何てことない、機止めネジが緩みに
緩み、外れて転がってテンプに引っかかっていた為でした。

時計の安定動作を脅かすもろもろ、中でも振動による
ネジ緩みは割とたくさん見かけます。
なかでも機止めネジが多いのは、ケース（外部）から
一番近い位置のネジだからでしょうか？
どれだけしっかり留めつけても、ネジの性質上完全に
緩みをなくすことは出来ません。
緩み留めでもつけちゃえば・・・
って抜けなくなっちゃいますしね(〃´∪｀〃)ゞ

さて原因はどうあれ、転がったネジの影響は心配です。
というかそれ以前、内部の油も切れている模様。
聞けば前回オーバーホールから4年ほど経っているって
事で、まぁせっかくだしってご依頼を頂きました。　

始めはパーツ数点交換を見込んでお預かりのご案内を
していたのですが、ぱっと見は汚れていたパーツも
綺麗に洗ってやると特に問題なく使えそうでした。
さすがCal.7750。長く作られているだけはあります。

今回はパーツ交換も、外れたネジの影響もなく、
オーバーホール・仕上にてお渡しすることが出来ました。



ご依頼、ありがとうございました(∩´∀｀)∩