タグ・ホイヤー カレラ・タキメータークロノデイデイト オーバーホール・仕上・巻き芯・切替車交換
腕時計修理内容
ブランド名 | タグ・ホイヤー |
モデル名 | カレラ・タキメータークロノデイデイト |
型番 | ref.CV2A10.FC6235 |
修理内容 | オーバーホール・仕上・巻き芯・切替車交換 |
修理料金 | ¥52,000-(税込) ※事例公開時の価格となります。 |
修理時間 | お見積3週間、ご返答頂きましてから作業1,5か月 |
症状タグ | 操作しづらい/出来ない水入り油切れ部品劣化/破損 |
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正面から
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錆と
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鉄粉がだいぶ出ています
私が担当しました
宝石広場修理部スタッフ。時計修理技師。時計修理業界歴約20年。
時計の状態確認/点検/判定/故障個所の修理などの技術的な対応から、接客/見積もりまで幅広く担当。
1つ1つの時計に丁寧に向き合い、お客様のお手元に良い状態でお戻し致します。
是非お気軽にお問合せください。
担当者コメントと修理のポイント
ご購入から数年経ち、リューズ操作がひどく重くなったということでご相談をいただきました。ご来店の時点でリューズのグリス切れは明白な感触でしたが、何分それ以外に何があるかまではやってみないと分かりません。
なんにしても経過年数と裏蓋ガラスから大きな鉄粉?バリ?が見えている現状、オーバーホールはしましょう、とお預かりしました。
正式なお見積の前に、軽く状態確認をしようと思いまして(正直なにかイやな予感がしてました)、裏蓋を開けてグリスアップするべくリューズを外して...(写真2)…!!
始めに見ておいてよかったです、リューズ側から内部に湿気/水入りしていますね。
ぱっと見、巻き芯以外に錆びは出ていませんが、湿気入りによる状態変化ってかなりじっくりても気が付けない物がありまして、どれだけ注意を振り絞っても怖いです。見える範囲のみの場合もたくさんありますが、それ以外...たとえばいつも通りの力加減で折れるネジ。サビて張り付いている部品。あとから浮いてくる針や文字盤のシミなど、どれも目視出来ず影響が大きい内容ばかりです。
ですので。
作業を始める前に、お客様へ内部錆の状況と想定しうる内容をご案内してから作業を再開しました。
リューズから浸水は、パッキンの劣化や水気の残った状態で操作をすることで入ってしまう事が多いようです。外からの見ためでは濡れていなくても、隙間に残った水分が操作する事で内部に押し出されるようにして侵入する事があるので要注意です。
今回は錆びた巻き芯と、内部自動巻き関連の切替車の交換にて対応が出来ました。
ご依頼ありがとうございました。