ロレックス ミルガウス オーバーホール
私が担当しました
宝石広場修理部スタッフ。時計修理技師。時計修理業界歴約20年。
時計の状態確認/点検/判定/故障個所の修理などの技術的な対応から、接客/見積もりまで幅広く担当。
1つ1つの時計に丁寧に向き合い、お客様のお手元に良い状態でお戻し致します。
是非お気軽にお問合せください。
116400GV|ロレックス ミルガウスのオーバーホール・修理|腕時計のオーバーホール・修理なら【宝石広場 時計修理センター 渋谷】
担当者コメントと修理のポイント
ご購入から3年、定期オーバーホールのご依頼を頂きました。
使用感もそれほどなく、ご来店時の計測精度も特別悪くは
なさそうでした。
伺ってみればやはりというか気になる点もなく、ごく単純に
定期整備としてオーバーホールのご依頼との事。
ご希望としては仕上不要…ですが、それも十分にうなずける
キレイ目な外装でした。
オーバーホールのご依頼を頂くときは、たいていセットで
仕上もおすすめしているのです。
せっかく時間を頂いてオーバーホールをするのでしたら、
セット価格(ステンのロレックスなら¥9,000)に出来る&
修理自体の期間は変わりませんから。
それに、仕上してあったほうがまた新たな気持ちでお使い
いただけるかなって思うので...…!
・・・
今回お預かりのミルガウスといえば帯磁ケース。
ググっても特徴的な内蓋の画像がぜんぜんでてこないので
そちらの紹介をしようかと思います。
ロレックスの他モデルと同じ裏蓋を開けると中にはこんな
中蓋が付いています(写真2)
で、この中蓋には裏蓋と接する部分に樹脂パッキンが
取付けられているのですが(写真3)この中蓋はケースに
ねじ込まれているので、傷防止でしょう。たぶん。
この中蓋を取り外すといつものムーブCal.3131が顔を
顔を出します(写真4)…って事で、ミルガウスの帯磁
ケースにおいて、大事なのはこの中蓋、中枠、文字盤。
中蓋・中枠・文字盤でムーブをきっちり覆ってしまい、
時計に磁化させる力が働いた時、この(たぶん)軟鉄
素材だけに磁気が通ってムーブは磁化しないよ、
ペットネーム通り1000ガウスまで耐えられるよって
のがざっくりミルガウスの帯磁構造です。
・・・思った以上に帯磁ケースの説明が長くなりそう
なので、ここまでにしておきます。
機会を見つけてブログにでもちゃんと書きますね。
お預かりした時計は内装も綺麗で部品交換も無し。
オーバーホールのご依頼、ありがとうございました!