カルティエ パシャ38 オーバーホール・仕上・ゼンマイ交換
私が担当しました
宝石広場修理部スタッフ。時計修理技師。時計修理業界歴約20年。
時計の状態確認/点検/判定/故障個所の修理などの技術的な対応から、接客/見積もりまで幅広く担当。
1つ1つの時計に丁寧に向き合い、お客様のお手元に良い状態でお戻し致します。
是非お気軽にお問合せください。
カルティエ パシャ38のオーバーホール・修理|腕時計のオーバーホール・修理なら【宝石広場 時計修理センター 渋谷】
担当者コメントと修理のポイント
5~6年ほどご使用されて定期オーバーホールの
ご依頼を頂きました。
すでに廃版になってしまいましたが、
この文字盤ギョシェ彫り、いいですよねー!
いつのまにかやらなくなってしまいましたが(´・ω・`)
この時計のムーブメントは ETA Cal.2892
日付位置がよくある3時/6時じゃないですが、
それは日付板への印刷次第ですからね、内部機構にはとくに
関係ないです。
で、ベゼル。歯が細かく刻まれているのか
回転させたときの感触がカチカチカチ…ってんでなく
チチチチチチチ…って感触です。
今のところここが壊れたって話は聞いたことがないので
丈夫に出来ているのだと思います。
以前もどこかで書いた気がしますが
ベゼルインデックスがちょっと怖い。
塗料が劣化してると洗浄だけで剥がれてしまうのです。
だけならまぁいいんですが(よくないけれど)
塗料が入ってる箇所、浅い溝に塗料を入れているんです。
そう、”浅い”溝に。
だもので、非常に塗料を入れずらいし、入れられても
キレイに入れるのはなかなかに難しいのです。
仕上を一緒にご依頼いただいた方には、状態次第で
塗料が乗らないかもなんて話をしています。
今回のご依頼ではそこまで溝の摩耗もありませんし
幸い塗料も洗浄・仕上しても無事でしたので、
オーバーホール・仕上・ゼンマイ交換にて
ご案内する事が出来ました。
ご依頼ありがとうございました(´∀`*)