パネライ ラジオミール オーバーホール・仕上

腕時計修理内容

ブランド名 パネライ
モデル名 ラジオミール
型番 PAM00338
修理内容 オーバーホール・仕上
修理料金 ¥62,000-(税込) ※事例公開時の価格となります。
修理時間 お見積3週間、お返事を頂いてから作業が1.5か月。

パネライ ラジオミール オーバーホール・仕上

  • パネライ ラジオミール 正面から

    正面から

  • パネライ ラジオミール ナナメから

    ナナメから

  • パネライ ラジオミール キレイな手巻ムーブメント

    キレイな手巻ムーブメント

  • パネライ ラジオミール 修理後の調整・計測

    修理後の調整・計測

担当者コメントと修理のポイント

5年ほど使って定期オーバーホールのご依頼を頂きました。
ちょっと前に出たな、と思っていたパネライの自社ムーブ
いつの間にかちょっとどころか数年経過して、今じゃ
どれもこれも自社ムーブ搭載モデルになっていますね。

今回お預かりしたPAM00338はCal.P999/1。
でっかいゼンマイで60時間の持続時間を持ち、
パネライ独特の仕上がきれいなムーブメントです。

パネライ独特の仕上、コレ、エッジ立ってて結構好きです。
エッジの面取りは機械切削なのかな?よーーーく見ると
鏡面部分には切削痕が見えます。
人によっては機械切削跡を嫌がるかもですが、
表面のヘアラインと合わせて見ると、パリッと仕上がって
見えていいんじゃないかと私は思うのですよ。

さてオーバーホールです。
この手のロングパワーリザーブのモデルはですね、
大抵のムーブメントは精度が安定しません。
というか、メーカーの許容精度ってのがそもそも
全巻き初日の精度くらいしかチェックしてなかったり。。。
※メーカーによりけりですが…

実際問題、新品で動作チェックとかしてても
全巻き直後と24時間経過後、さらに翌日…って計測値は
変わってきますし、実測値と計測値自体も結構ズレます。
というわけで、オーバーホールを終えてからの精度調整
ってのはわりと感覚的な作業なのです。 
一応画像を添付しましたが(写真4)あくまで参考数値。
実測→調整→実測の繰り返しで、少しづつ良いトコに
合わせていく作業です。 

今回お預かりしたお時計だと、全巻き直後の数値で計測器上
日差+10秒くらいがいい塩梅でした。 



ご依頼ありがとうございました(∩´∀`)∩

  • 修理担当した時計
私が担当しました

宝石広場修理部スタッフ。時計修理技師。時計修理業界歴約20年。

時計の状態確認/点検/判定/故障個所の修理などの技術的な対応から、接客/見積もりまで幅広く担当。

1つ1つの時計に丁寧に向き合い、お客様のお手元に良い状態でお戻し致します。

是非お気軽にお問合せください。