パテック・フィリップ カラトラバ オーバーホール・仕上

担当者コメントと修理のポイント

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今回ご紹介するのはこちら。
パテック・フィリップ　カラトラバ　ref.5120J-001です。

ご購入から７年目のオーバーホールをご依頼頂きました。　

Cal.240/111　いつかご紹介した　
ワールドタイムとほぼ同ムーブメントですね。　

同じ2針ではありますが、文字盤が違うだけで
こうも印象が変わります。　
ワールドタイムがなくなってずいぶんと
シンプルで落ち着いた雰囲気がになっています。

さてこちらの時計はベゼルにクルー・ド・パリ装飾を
施してあるわけですが...　
やっぱり仕上がむつかしい＞＜

細かな凹凸があるってことは傷・打痕が付いた時に
元通り/近い形状に修正するのが
それだけむつかしいって事なのです。　

ある程度大きな形状であればまだ見えづらくする方向での
仕上方もありますが、
さすがにこの小ささだとどうにもならない事が多く
基本的には”傷を取る”というより”曇りを取って光らせる”
という仕上方になります。

今回お預かりした時計は元々大きな傷もないので
仕上がりも良いものになりました。　
内部も部品交換がなく、オーバーホールと仕上にて
終えることが出来ました。