パテック・フィリップ カラトラバ オーバーホール・仕上
腕時計修理内容
ブランド名 | パテック・フィリップ |
モデル名 | カラトラバ |
型番 | re.5196G-001 |
修理内容 | オーバーホール・仕上 |
修理料金 | ¥50,000-(税込) ※事例公開時の価格となります。 |
修理時間 | お見積3週間、お返事を頂いてから作業が1.5か月。 |
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正面から
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ナナメから
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修理後の精度とか
私が担当しました
宝石広場修理部スタッフ。時計修理技師。時計修理業界歴約20年。
時計の状態確認/点検/判定/故障個所の修理などの技術的な対応から、接客/見積もりまで幅広く担当。
1つ1つの時計に丁寧に向き合い、お客様のお手元に良い状態でお戻し致します。
是非お気軽にお問合せください。
担当者コメントと修理のポイント
とくに気になるところはなかったそうですが、ご購入から数年経つから、とご依頼いただきました。
このref.5196、1930年代のref.96(30mm)からデザインを
引き継いでいて1980年代の3796(30mm)
→1990年代の5096(33mm)→2000年代の5196(37mm)と
少しづつケース径を大きくしてきましたが
変わらないデザインバランスがすてきですよね。
ムーブメントはCal.215。
ごくシンプルな2針なわけですが、
ステキで怖いポイントが1つ。
ヒゲゼンマイがシリコン製です。
イジらなくてもしっかり精度が出るのがいいトコ。
何かあってもイジりようがないのが怖いトコ((((;゚Д゚))))
・・・
まぁ、たいてい何事もないんですけどね。
以前、ブログだかこの修理事例でも少し話を出しましたが
シリコンってすごいですねぇ。。。。
メーカーHPを見たら、平ヒゲなのに
”常に同心円性を保持しながら収縮・伸長する”のだそうです。
新しい技術が出てくるのは面白いですが、
手を出せる部分が減るのはちょい寂しいですね(´・ω・`)。
話しがそれすぎました。
さて、そんなCal.215。普通にオーバーホールするだけならば
どうという事もないのです。部品精度がいいですからね、
丁寧にバラして洗って組めばしっかり精度も出てくれます。
今回も油切れ前の定期オーバーホール、ということで
部品交換もなく、むつかしい調整も無しで作業を終える事が
出来ました。
ご依頼、ありがとうございました!(*´ω`*)