ロレックス デイトナ オーバーホール・仕上
私が担当しました
宝石広場修理部スタッフ。時計修理技師。時計修理業界歴約20年。
時計の状態確認/点検/判定/故障個所の修理などの技術的な対応から、接客/見積もりまで幅広く担当。
1つ1つの時計に丁寧に向き合い、お客様のお手元に良い状態でお戻し致します。
是非お気軽にお問合せください。
ref.116519G|ロレックス デイトナのオーバーホール・修理|腕時計のオーバーホール・修理なら【宝石広場 時計修理センター 渋谷】
担当者コメントと修理のポイント
ご購入から10年くらい、使いどころに迷ってずっと箱に保管していた時計の整備をって事でお預かりしました。
腕に付けていないとはいえ、10年も経てば内部油は劣化してきてしまいます。ご来店時の計測値なんかも特別わるいって程ではありませんでしたが、内部保証がつけられず、また、お時間とお代を頂くのはどうにも心苦しく、受付時にお客様とご相談。。。オーバーホールのご依頼を頂きました。
箱に入れて眺めている時間が長かったそうですが、それでも手に取ることもあり、外装は少し拭き傷で鏡面仕上に曇りがでていましたので、ついでにって外装仕上のご依頼も。
裏蓋を開けて内部のチェック。
ホントに使ってないらしく、すごい綺麗です。
耐震油をみるとちょろっとだけ乾燥しています(写真じゃあ分からないですね、すみません)で、よく劣化が見て取れる自動巻き周りも…あ、きれいですね。
ただ、バラしていくとやはり劣化はしているようで、触ると油の粘度が高くなっていました。
時計の油ってmoebiusがごく個人的にはなじみ深いんですがセイコー、シチズン(昨年開発者が科学技術文部科学大臣表彰を受賞されましたね)ロレックスも作ってたはず。
調べたらA☆Fからも出しているみたい。初めて知りました…
まー各社色々作ってまして、ETAなんかだとmoebiusを指定油としてますので、間違いじゃあないんでしょう。がマイナーチェンジっていうか少しづつでも開発・改良を進めてますよって情報を全然見ないもんで(私が知らないだけ?)ホントにこのままでいいのかなって思ったりするのです。
手始めに自分の時計を使ってオーバーホールしてみよかな…結果が出るの数年先ですが(笑)
あぁ、ずいぶん脱線してしまいました。
お預かりの時計は摩耗もなく(使ってないですしね)、おかげで交換部品がなく、オーバーホールと外装仕上にておわたしが出来ました。
ご依頼ありがとうございました。