ブライトリング スーパーオーシャンスティールフィッシュ オーバーホール・仕上・切替車×2、2番車、3番車、4番車、パッキン類交換
腕時計修理内容
ブランド名 | ブライトリング |
モデル名 | スーパーオーシャンスティールフィッシュ |
型番 | ref.A179B72PRS |
修理内容 | オーバーホール・仕上・切替車×2、2番車、3番車、4番車、パッキン類交換 |
修理料金 | ¥55,000-(税込) ※事例公開時の価格となります。 |
修理時間 | お見積3週間、ご返答頂きましてから作業1,5か月 |
症状タグ | 定期メンテナンス油切れ部品劣化/破損 |
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正面から
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裏蓋と
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自動巻き機構を外したら
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摩耗汚れが出てました。
私が担当しました
宝石広場修理部スタッフ。時計修理技師。時計修理業界歴約20年。
時計の状態確認/点検/判定/故障個所の修理などの技術的な対応から、接客/見積もりまで幅広く担当。
1つ1つの時計に丁寧に向き合い、お客様のお手元に良い状態でお戻し致します。
是非お気軽にお問合せください。
担当者コメントと修理のポイント
ずいぶん前にご購入され、今回が初めてのメンテナンスというこちらのお時計。なかなかのヤレ具合をしているわけで、ブレスのガタとケースの打痕が長年のご使用を想像させるところです。
さて、スティールフィッシュと言えば超がつくほど防水性が高いわけですが、当店でチェックできるのは10barまで。まずはその点の説明がご案内のスタートです。
前回作業から期間が空いてしまうと、個体であるとかご使用方法で内部状態は大きく変わってきますので、交換パーツがどれだけ出るか事前に想定するのは困難です。想像できる上下幅が大きくなりすぎて、参考にできるレベルに収まらないのです。。。
ということで受付時点では最低かかってしまう金額→オーバーホール\28,000、外装仕上\10,000のご案内と、恐らく交換部品は相応に出るだろうことのみをお伝えしてお預かりをいたしました。
内部機械はETA Cal.2824。ざっとチェックするのに簡単にバラしたのが写真2、3、4。
裏蓋を外して、油切れしていてもどうしようもないレベルではない事を確認し、自動巻き機構を外して輪列受けの摩耗カス汚れ(黒ずんだ部分です)を確認。これで切替車*2交換がほぼ確定です。写真だと分かりませんが2,3,4番、ガンギ車も油が黒ずんでいて摩耗具合によって交換を検討しないとといったところでした。
結果ひどい摩耗をしていて(写真を撮るのを忘れてしまいました)、ガンギ車を除いてすべて交換、さらにゼンマイもバネ性が弱ってて。。。とずいぶん交換部品が出てしまいました。
ただまぁ不幸中の幸いというか、たまにある1番/輪列受けの摩耗は修正が効くレベルでしたので高めではあってもとんでもな金額にはならずに済みました。
お見積のご了承をいただき、おおよそ1か月ほどでお渡し出来ました。
ご依頼ありがとうございました。