フランク ミュラー ロングアイランド オーバーホール、仕上
私が担当しました
宝石広場修理部スタッフ。時計修理技師。時計修理業界歴約20年。
時計の状態確認/点検/判定/故障個所の修理などの技術的な対応から、接客/見積もりまで幅広く担当。
1つ1つの時計に丁寧に向き合い、お客様のお手元に良い状態でお戻し致します。
是非お気軽にお問合せください。
1000SC|フランク ミュラー ロングアイランドのオーバーホール・修理|腕時計のオーバーホール・修理なら【宝石広場 時計修理センター 渋谷】
担当者コメントと修理のポイント
4年ほど前にもご依頼をいただいた方から、再び定期オーバーホールのご依頼を頂きました。
前回の修理後にストラップを交換されたそうで(当店ではこのモデルのストラップ取扱いがありません)、ご使用頻度が少ないこともありきれいな艶のストラップが装着されていました。(画像では取り外してあります)
フランク ミュラーのロングアイランドと言えばストラップ取付位置の間違いをよく見かけますのでご紹介します。
画像2をご覧ください。
ラグ裏側に2ヶ所穴が開いていますよね。これは右側がラグの飾りネジの穴で左側がストラップのバネ棒穴です。
もう少し詳しく話しますと、ラグネジはストラップとブレスの時で形状が違いまして、ブレスの時はネジ先端が長く、ブレスに開いた穴にネジ先端が入っていることでブレスを固定しています。
次に左側の穴についてですが、こちらは純然たるバネ棒穴です。
なぜこんな紹介をするかというと、間違えて取り付けられた結果、バネ棒先端がラグネジ後端をつついてネジ緩みを起こし、いつの間にか紛失というご依頼を何度かいただいたからなのです。
内部状態は良好だったので初めにご案内しましたオーバーホール、仕上 ¥51,000にてお渡しが出来ました。
O様、ご依頼ありがとうございました。