パネライ ルミノール マリーナ オーバーホール・仕上
腕時計修理内容
ブランド名 | パネライ |
モデル名 | ルミノール マリーナ |
型番 | ref.PAM00070 |
修理内容 | オーバーホール・仕上 |
修理料金 | ¥46,000--(税込) ※事例公開時の価格となります。 |
修理時間 | お見積3週間、お返事を頂いてから作業が1.5か月。 |
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修理後・正面から
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修理前・正面から
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修理後のブレスレット
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修理前のブレスレットェ...
私が担当しました
宝石広場修理部スタッフ。時計修理技師。時計修理業界歴約20年。
時計の状態確認/点検/判定/故障個所の修理などの技術的な対応から、接客/見積もりまで幅広く担当。
1つ1つの時計に丁寧に向き合い、お客様のお手元に良い状態でお戻し致します。
是非お気軽にお問合せください。
担当者コメントと修理のポイント
今回ご紹介するのはこちら。
パネライ ルミノール マリーナ ref. 00070です。
ブレスレットが付いていますが、ご購入後に
ブティックへ持ち込んで交換されたそうです。
内装するムーブメントはOPⅢ
ETAのCal.7750をベースに
クロノグラフを取っ払ったモデルですね。
パネライのモディファイ面白いですよね、
ベースにしているムーブメントに
Cal.7750とCal.6497がありまして
それぞれCal.7750→OPⅢ.Ⅷ.ⅨでCal.6497→OPⅠ.Ⅱ.Ⅹ.Ⅺ
(間違い・抜けがあったらすみません)
ざっくりで元の機能と変更点は
Cal.7750ベースは自動巻き・日付付き・cosc認証
→クロノグラフ機構を除去
Cal.6497ベースは手巻・日付無し・ノンクロノメーター
→18000振動を21600振動へハイビート化
→緩急針をスワンネックと交換
Cal.7750ベースはあまり手を入れていないのに対して
Cal.6497ベースはハイビート化・スワンネックに交換と
なんでか手が込んでいます。
Cal.6497ベースにしたモデルは裏ガラス式が多いので
スワンネック化は分かります。見た目キレイですもんね。
ハイビート化は...18000振動だと精度に
心配が出たんでしょうか?
懐中時計のために設計されたCal.6497と、
腕時計のために設計されたCal.7750を
今の感覚で使うための変更なんだろうと思います。
あ、もちろん。もちろん Cal.6497そのままでも
十分いい精度が出ますので誤解なきよう...
今回お預かりしたお時計の話に戻ります。
言葉はいりません。修理前の写真2・4枚目と
修理後の1・3枚目を比べてください。
定期的な洗浄・オーバーホールとセットの外装仕上を
お勧めする理由はここにあるのです。。。!!!
修理後のお渡し時、パッと見の印象の違いに
驚かれてましたw
ご依頼ありがとうございました(´∀`*)