ロレックス オイスターパーペチュアル サブマリーナーデイト オーバーホール
腕時計修理内容
| ブランド名 | ロレックス |
| モデル名 | オイスターパーペチュアル サブマリーナーデイト |
| 型番 | Ref.116610LN |
| 修理内容 | オーバーホール |
| 修理料金 | ¥30,000-(税込) ※事例公開時の価格となります。 |
| 修理時間 | 見積2~3週、オーバーホール作業期間1~1.5ヵ月 |
| 症状タグ | 定期メンテナンス |
(画像①)
(画像②)
(画像③)
(画像④)
ロレックス オイスターパーペチュアル サブマリーナーデイト(新品) |腕時計専門の販売・通販「宝石広場」
ロレックス オイスターパーペチュアル サブマリーナーデイト(中古) |腕時計専門の販売・通販「宝石広場」
私が担当しました

担当者コメントと修理のポイント
今回ご紹介する修理事例は、116610LN|ロレックス オイスターパーペチュアル サブマリーナーデイト(画像①)。
まずはモデルについて簡単にご紹介します。ロレックスのサブマリーナー デイト Ref.116610LNは、2010年頃から2020年頃まで製造されたモデルで、サブマリーナーを象徴するブラックダイヤルとブラックのセラミック製ベゼル「セラクロム」を備えています。300mの防水性能を持つ本格的なダイバーズウォッチで、回転ベゼルや高い視認性、オイスターブレスレットなど、実用性を重視したサブマリーナーならではの特徴が詰め込まれています。また、ムーブメントにはロレックスの中でも信頼性の高い Cal.3135を搭載しています。スポーツモデルらしい力強さがありながら、ブラックを基調としたシンプルなデザインによってスーツからカジュアルまで合わせやすく、サブマリーナーらしい高い実用性と存在感を楽しめる一本です。
今回は、あまり注目されることのないCal.3135の「秒針ハック機能」について見ていきます。(画像②)の赤丸部分が、オシドリに設けられたピンです。リューズを引くとオシドリが作動し、その動きに連動してハックレバーの位置が変わります。(画像③)の赤丸部分が、そのハックレバーです。リューズを時刻合わせの位置まで引くことで、ハックレバーがテンプに接触し、テンプを物理的に停止させます。これによって輪列の動きが止まり、秒針も停止する仕組みです。(画像④)は、Cal.番号が刻印されている丸穴車受けを取り外し、オシドリのピンとハックレバーが確認しやすい状態にしたものです。ただし、ハック機構はすべてのムーブメントが同じ構造というわけではありません。今回のCal.3135のように、ハックレバーでテンプを直接止める方式がある一方で、ムーブメントによっては4番車を止めることで秒針を停止させる方式もあります。さらに設計が古いムーブメントになると、ハック機構そのものが現在のようにコンパクトにまとめられておらず、長いレバーを使用したり、2つのパーツを組み合わせて作動させる構造も見られます。つまり「リューズを引くと秒針が止まる」という同じ機能でも、その裏側では、テンプを止めるのか、4番車を止めるのか、また、どのようなレバー構成でその動きを伝えるのかなど、ムーブメントによって設計が大きく異なります。こうしてハック機構だけを見比べてみても、ムーブメントの設計思想や、時代による小型化・簡略化の変化が見えてきます。普段はほとんど注目されることのない小さな機構ですが、こういう部分を追っていくと、機械式時計の奥深さを感じることができます。
今回のオーバーホールでは、交換が必要なパーツはありませんでした。ムーブメントを分解して丁寧に洗浄・組み立て・注油を行い、精度を調整しています。作業後は振り角もしっかりと回復し、ランニングテストでも良好な精度を確認できました。
なお、今回のロレックスを一般のお客様からお預かりして修理した場合、オーバーホール基本料金は30,000円(税込)となります。
遠方にお住まいの方や、配送での修理依頼をご希望の場合は、こちらの修理キット請求フォームより、梱包材と依頼書をセットにした「宅配キット」を無料でご請求いただけます。
大切な時計を末永くご愛用いただくために、「しばらくメンテナンスをしていないな」とお心当たりのある方は、ぜひ一度私たちにご相談ください。