ロレックス オイスター パーペチュアル サブマリーナーデイト オーバーホール・外装仕上げ
腕時計修理内容
ブランド名 | ロレックス |
モデル名 | オイスター パーペチュアル サブマリーナーデイト |
型番 | 16610 |
修理内容 | オーバーホール・外装仕上げ |
修理料金 | ¥36,000-(税込) ※事例公開時の価格となります。 |
修理時間 | お見積り2週間、ご返答いただきましてから作業5週間 |
症状タグ | 定期メンテナンス油切れ |
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ムーブメント本体
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オートマチックブロック裏側
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ローター取り外しも簡単
私が担当しました
宝石広場修理部部長。時計修理技師。時計修理業界歴約30年。
時計の状態確認・点検・判定・故障個所の修理などの技術的な対応から部署統括まで幅広く担当。
時計専門紙POWER Watchの『”腕時計”のかかりつけ医』コーナーにも度々登場。
お客様のお時計のお悩み誠心誠意対応させていただきます。
時計に関するお困りごとは宝石広場修理部までご相談くださいませ。
担当者コメントと修理のポイント
永遠の定番モデル、サブマリーナーです。
渋谷店でお買取りさせていただいたものでG番シリアルの2010年7月の保証書がついていました。
販売するにあたってアフターサービス部に整備のために回ってきた時計です。
非常に人気が高く見かけることも多いロレックスですがほとんどの裏蓋はシースルーバックではありませんので
ユーザーの方でもムーブメントを見る機会はなかなかありません。
時計雑誌などでは多く特集されていますので本では見たことがある方も多いのではないでしょうか。
それでもローター含むオートマチックブロックを外した姿はなかなか見かけることはないと思います。
良い機会ですので分解時に取り外した状態の画像を載せてみました。(画像2)
ロレックスのムーブメントは信頼性が高いことを今更語るまでもありませんが
技術者が整備していて感心するのは、やはり整備性の良さでしょう。
ネジ2本を外すだけでオートマチックブロックごと取り外しができ、簡単にムーブメント本体にアプローチできます。
更に角穴車を外して一受けを外してしまえば香箱が取り出せますので、2番~ガンギ車などの輪列を分解することなく
ゼンマイ切れの際は最低限の分解のみで交換作業ができるのもロレックスならではでしょう。
少し地味ですがせっかくなのでもっと見る機会のないオートマチックブロックの裏側も載せておきます。(画像3)
ローター単体は横から入っているパーツをスライドさせるだけでオートマチックブロックから分離でき
確実な取付けだけではなく整備のしやすさも群を抜いていると思います。(画像4)
時計の履歴としては新品として海外で販売されてから11年以上経過しており
内部の油の状態を見る限り、おそらく一度もオーバーホールされていないようです。
分解して確認すると特に破損や摩耗の類は見られず油切れのみで軽症でした。
こちらはオーバーホールと仕上げ後に店頭に並ぶ予定です。
サブマリーナーをお客様からお預かりした場合はオーバーホール基本料金で27,000円~(パーツ代金別途)、
外装仕上げも追加の場合はオーバーホールとのセット料金で+9,000円となっております。
調子が悪くなくついついメンテナンスをおろそかにしながら使っていますと、あっという間に時間が経ってしまい
購入されてから10年間一度もオーバーホールされていない方も珍しくないロレックスですが
お手元の保証書やシリアルを確認されて心当たりのある場合はぜひ当店にご依頼ください。