ロレックス サブマリーナー オーバーホール・ゼンマイ交換
私が担当しました
宝石広場修理部スタッフ。時計修理技師。時計修理業界歴約20年。
時計の状態確認/点検/判定/故障個所の修理などの技術的な対応から、接客/見積もりまで幅広く担当。
1つ1つの時計に丁寧に向き合い、お客様のお手元に良い状態でお戻し致します。
是非お気軽にお問合せください。
14060M|ロレックス サブマリーナーのオーバーホール・修理|腕時計のオーバーホール・修理なら【宝石広場 時計修理センター 渋谷】
担当者コメントと修理のポイント
数年前に止まってしまい、そのままにしていたというお時計のオーバーホール依頼を頂きました。
ご来店時の動作確認では手巻の感触が非常に軽く、ゼンマイ切れだろうと予想しました。ref.14060M、 Cal.3130のゼンマイであれば入手できますので、オーバーホールに加えてゼンマイ交換も必要になることをご案内し、お預かりいたしました。
お見積り作製時、予想通りゼンマイが切れていることと、切れた時の衝撃で他の部品に影響が無いかをチェックしました。個人的な感覚ですがロレックスのゼンマイ切れは以前より減ったように感じます。正確に統計を取ったわけではありませんが…部品の品質が上がったのでしょうか。
画像3が切れたゼンマイで、赤丸部分が切れはしです。矢印で指し示した所から折れていました。
モデルにもよりますが、ゼンマイの厚みはだいたい0.06mm~0.08mmくらいとごく薄い板バネです。手巻やローターの回転で巻き上げられ時間経過でほどけていきますので、どうしても金属疲労で切れてしまうのです。
ゼンマイが切れた時にはため込まれた力が一気に解放されるため、ひどい時は何個も歯車がダメになることもあります。今回お預かりしたお時計は大きなダメージもなく、オーバーホール・ゼンマイ交換にてお渡しが出来ました。
R様 ご依頼ありがとうございました。