ロレックス オイスター パーペチュアルサブマリーナーデイト オーバーホール・仕上・パッキン類交換
腕時計修理内容
ブランド名 | ロレックス |
モデル名 | オイスター パーペチュアルサブマリーナーデイト |
型番 | Ref.116610LN |
修理内容 | オーバーホール・仕上・パッキン類交換 |
修理料金 | ¥36,000-(税込) ※事例公開時の価格となります。 |
修理時間 | お見積3週間、ご返答頂きましてから作業1,5か月 |
症状タグ | 定期メンテナンス油切れ部品劣化/破損 |
-
正面から
-
裏蓋開けて
-
自動巻きの裏側に...
-
なんでしょ、これ
私が担当しました
宝石広場修理部スタッフ。時計修理技師。時計修理業界歴約20年。
時計の状態確認/点検/判定/故障個所の修理などの技術的な対応から、接客/見積もりまで幅広く担当。
1つ1つの時計に丁寧に向き合い、お客様のお手元に良い状態でお戻し致します。
是非お気軽にお問合せください。
担当者コメントと修理のポイント
他店さんでご購入から5年ほど経ち、定期メンテナンスの為ご依頼をいただきました。
特別気になる点などはないという事でしたが、使用上の問題はなくとも内部は相応の経年変化が見られます。油は黒ずんでいますし、よくよく見るとなんだかバリ?毛ゴミ?のようなものもありますね。
といっても今回ご紹介するお時計の状態は悪いわけではなく、むしろ綺麗な方なんです。ただ、見た目これほど変質した油であっても実際の使用上に問題が出ていないのですから、ロレックスの耐久性というのはすごいな、と改めて思わされます。
ではどんな時に経年で止まりや遅れが起きるか?順番にならべると、油の変質による回転摩擦の上昇、次に変質して水分の抜けた油汚れが歯車に詰まるなどして抵抗となる、その次に歯車が回転するための力が増えて力が足りなくなる、と回転摩擦の増えた結果歯車軸が摩耗、が同じくらいのタイミングではないでしょうか。
実際にはどれも同時進行する事で影響し合ってもいますので、どれか1つが原因でその1つだけを直せば大丈夫という事はありません。また湿気を吸うと油の劣化は一気に進みます。精度調整のみのご依頼をお断りしてオーバーホールをご案内しているのは精度調整だけしてもすぐにより遅れる様になったり、止まりが起きる可能性が高いからですね。
お預かりのお時計はあと数年ご使用になったならわかりませんが、今回は交換が必要なほど軸の摩耗などはなく内部の洗浄と注油、経年劣化のあったパッキン交換にてお渡しする事が出来ました。
ご依頼ありがとうございました。