ロレックス オイスター パーペチュアルデイトジャスト オーバーホール、仕上
腕時計修理内容
ブランド名 | ロレックス |
モデル名 | オイスター パーペチュアルデイトジャスト |
型番 | ref.68278 |
修理内容 | オーバーホール、仕上 |
修理料金 | ¥39,000-(税込) ※事例公開時の価格となります。 |
修理時間 | お見積り2週間、ご返答を頂きましてから3週間 |
症状タグ | 日付ズレ油切れ遅れる |
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修理後のお時計です。日付も枠の真ん中に表示しています。
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日付位置がずれて枠に対して上下の隙間幅が大きく違います。
私が担当しました
宝石広場修理部スタッフ。時計修理技師。時計修理業界歴約20年。
時計の状態確認/点検/判定/故障個所の修理などの技術的な対応から、接客/見積もりまで幅広く担当。
1つ1つの時計に丁寧に向き合い、お客様のお手元に良い状態でお戻し致します。
是非お気軽にお問合せください。
担当者コメントと修理のポイント
時間が合わず、日付もズレていると修理のご依頼を頂きました。
画像2をご覧ください。
日付の位置が少し上にズレてしまているのが分かりますでしょうか。日付枠に対して、数字の上下隙間がだいぶズレていました。
日付の表示がズレてしまう原因は日付早送り禁止時間帯操作によるものが多いです。多くのモデルには日付の早送り操作をしてはいけない時間帯がありまして、メーカーやモデルにより違いますが日付の切り替わる前後3~6時間が日付早送り禁止時間帯です(詳細は取扱説明書をご確認下さい)。
この時間帯は、日付を24時間に1回進める歯車(日送り車と言います)が、日付車を進めようとしている時間帯なのです。
早送り機構と日送り機構は別経路で力が伝わっていまして、早送り機構は手の操作~早送り車と伝わり、日送り機構は通常の計時輪列から伝わっています。禁止時間帯に早送り操作をすることで日送り車や日付車に無理な力が加わり、結果として日付が変わらなくなったり半目になったりしてしまいます。
今回は例に挙げた禁止時間帯操作ではなく、元の注油量が多かったのか油が流れて各部品が張り付いてしまい、動きが極端に悪くなっていたために起きていました。そのため部品交換はなく、オーバーホールと仕上にてお渡しが出来ました。
H様 ご依頼ありがとうございました。