カルティエ パシャ38クロノ 電池交換
カルティエ パシャ ドゥ カルティエ (中古)|腕時計の販売・通販「宝石広場」 (housekihiroba.jp)
カルティエ パシャ ドゥ カルティエ (新品)|腕時計の販売・通販「宝石広場」 (housekihiroba.jp)
私が担当しました
宝石広場 時計修理センター 渋谷(アフターサービス部)スタッフ
主に接客を担当。部内で唯一、時計学校卒では無いものの、業界歴は10年以上
以前は某メーカーのサービスセンターに勤務し、QC(クオリティコントロール)を担当。技術者とお客様を繋ぐ架け橋となれるよう、お客様に近い目線でのご案内を心掛けています。
お困りごとがございましたら是非ご相談ください。

担当者コメントと修理のポイント
今回の事例はこちらのカルティエ パシャ38クロノを紹介します。
パシャシリーズは独特なケース形状やねじ込み式とは違うリューズキャップを備えることから一度見ればカルティエとわかる個性的なモデルで現在でも根強い人気を誇っています。
名前の由来であるパシャとは太守を意味し、地方の長官や高官の事です。
1930年代にモロッコの都市マラケシュのパシャであったエル・ジャウイ公がプールでも使用可能な時計を所望されたのが起源とされています。
その際に作られたのは「タンクエタンシュ」という角型のモデルだったそうですが、その後丸型のパシャが開発され、今日に至っています。
このパシャ38クロノのユニークなところは時計の基本部分は電池式のクォーツで制御されていますが、クロノグラフ部分については機械式の仕組みを使ったメカニカル+クォーツの「メカクォーツ」になっているところです。(画像2)
多くのクロノグラフを備えたクォーツ時計は、クロノグラフ部分も含めてすべてモーターを使った電子制御ですが、メカクォーツの場合はクロノグラフ部分は機械式と同様にレバーや歯車などを介して操作、動作しています。
そのため時計の通常秒針はクォーツと同じく1秒ごとにカチッが動くステップ運針ですが、クロノグラフの秒針は滑らかに動き続けるスイープ運針となりスタート・ストップ・リセットの一連の操作感も機械式と同様になっています。
渋谷本店での買取時も時計として動作していましたが、販売前のメンテナンスとして電池交換を行いました。
電池交換のため裏蓋を開けた所、ケースの12時側に錆が見られました。(画像3)
外装部の清掃と一緒に錆を除去しましたがケースの浸食された部分は残っています。幸いパッキンの効いている部分の外側でしたので防水面に影響のない状態です。(画像4)
こちらのカルティエ パシャ38クロノの電池交換をお客様から承った場合の費用は¥3,500-です。
電池交換はモデルや機能により金額が変わりますが概ね¥3,000~¥4,000で承っております。なお電池交換には内部保証はございません。電池交換後に早く止まる、遅れる等の不調がある場合はオーバーホールが必要となり別途修理となります。予めご了承くださいませ。(一部特殊モデルは¥5,000~となります。またソーラー発電モデルはメーカー対応となります。)
クォーツ式時計は電池交換で正常に動作している場合、当店では経年による定期整備のご依頼を除きオーバーホールをすぐにお勧めはしておりません。
前述のように電池を交換しても早く止まる、遅れるなどの症状でオーバーホールになることは多いのですが、時計が止まった状態で長期間放置した結果、電池の液漏れが発生し、ムーブメントに深刻なダメージを受けてしまうと電池交換では正常に動作せず、オーバーホールが必要となることも珍しくありません。
今回のようなメカクォーツは当店の工房でオーバーホールを受け付けていません。もしオーバーホールが必要となった場合はメーカーでの修理をご案内しております。
時計に使用されている一般的なボタン電池の寿命はおおよそ2年程です。当店では液漏れのリスクを回避するために2年ごとの定期的な電池交換をお勧めしています。ご来店が難しい場合は配送(返送料を別途¥1,200頂戴いたします)でも承っております、気になる事がございましたら是非一度お問合せ下さい。