オメガ スピードマスターマーク40コスモス オーバーホール・外装仕上げ・パッキン、ゼンマイ、切替車交換

腕時計修理内容

ブランド名 オメガ
モデル名 スピードマスターマーク40コスモス
型番 ref.3520-50
修理内容 オーバーホール・外装仕上げ・パッキン、ゼンマイ、切替車交換
修理料金 ¥74,000-(税込) ※事例公開時の価格となります。
修理時間 お見積り3週間、ご返答を頂いてから作業7週間
症状タグ

オメガ スピードマスターマーク40コスモス オーバーホール・外装仕上げ・パッキン、ゼンマイ、切替車交換

  • オメガ スピードマスターマーク40コスモス 今回ご紹介する修理事例はオメガ スピードマスターマーク40コスモスです。

    今回ご紹介する修理事例はオメガ スピードマスターマーク40コスモスです。

  • オメガ スピードマスターマーク40コスモス 搭載してるムーブメントはETA Cal.7751をベースとしたCal.1151です。

    搭載してるムーブメントはETA Cal.7751をベースとしたCal.1151です。

  • オメガ スピードマスターマーク40コスモス 今回のオメガは裏蓋を開けてすぐ摩耗粉が散らばっているのが目につきました。

    今回のオメガは裏蓋を開けてすぐ摩耗粉が散らばっているのが目につきました。

  • オメガ スピードマスターマーク40コスモス 切替車は大きく摩耗していました。

    切替車は大きく摩耗していました。

担当者コメントと修理のポイント

今回ご紹介する修理事例はオメガ スピードマスター マーク40コスモスのオーバーホールと外装仕上げです(画像1)。
通称「スピードマスター コスモス」と呼ばれるスピードマスター発売40周年記念モデル。ムーブメントにはETAの自動巻きクロノグラフムーブメントCal.7751をベースとしたCal.1151を採用しています。使いやすくコストパフォーマンスが良いので機械式クロノグラフの入門モデルとしてもお勧めです。
すでに販売済みですがこちらで販売しておりましたので、宜しければご覧ください。

このオメガ スピードマスター マーク40コスモスは渋谷本店でお買取りさせていただき、修理センター 渋谷が販売前のメンテナンスの依頼を受けた1本です。ギャランティーには2004年10月の記載がありますので販売からおよそ20年経過しているヴィンテージ品です。
長年の使用により駒を留めているピンが摩耗し大きなガタがありました。このスピードマスターのブレスレットの調整駒は中駒内部にパイプを入れて横穴からピンを叩き入れることでパイプとピンが摩擦力で固定されて留められています。長期間の使用で駒とパイプが擦れて摩耗、または汚れにより腐食し痩せていくことで摩擦力が落ちると簡単に抜けてしまいます。パイプは肉厚が0.1mm~0.2mmと薄いので磨耗や腐食により影響を受けやすいのですが、多少であれば摩擦力が落ちても調整で対応は可能です。しかし、一定以上に摩耗が進行すると調整は難しくピンとセットで交換するしかありません。また、調整駒はピンとパイプが腐食して固着している場合でも交換すれば再利用できますが、固定駒は修理を前提とした構造ではないため磨耗や腐食が進みガタが大きくなっても修理ができません。破損や時計脱落の原因となりますので、進行度合いによっては最低限でも固定駒一式、最悪の場合はブレスレット全体の交換にまで発展することもありますので非常に高額となります。
今回のブレスレットを洗浄すると大量の汚れが隙間から出てきましたが、ピンを押しても抜けることはありませんでした。腐食による固着の可能性を考慮し念のため抜いてピンとパイプを目視でも確認しましたが経過年数に対して摩耗が少なく、ブレスレットの大きなガタと状態が大きく違いました。おそらく近年にピンとパイプは交換したのでしょう。

搭載してるムーブメントはETA Cal.7751をベースとしたCal.1151です(画像2)。基本ムーブメントのCal.7750は1980年代にETAに吸収合併されたバルジュー(Valjoux)が開発しました。現在はETAの銘で製造されていますが、かつてのバルジューに手巻きのデイトナなどに搭載されたCal.72など名機と称され人気があることから、今でも慣例的にバルジューCal.7750と呼ばれることも多いです。ベースとなったCal.7751はクロノグラフ、トリプルカレンダー、ムーンフェイズ、24時間針が付いたムーブメントです。基本ムーブメントのCal.7750と比べると日付け表示がディスク窓からポインター式になっていることも特徴の一つです。オメガのCal.1151はムーンフェイズが省略されています。
裏蓋を開けると摩耗粉が散らばり、特に切替車の軸が摩耗がしていました(画像3・4)。
オーバーホールを行うことはすぐに決めましたが摩耗粉が多いため交換パーツが大量に必要な可能性がありました。交換パーツが多くなる場合は、オーバーホール代に一定程度のパーツ料金も含まれるメーカーへ依頼したほうがトータル的にコストを低く抑えることができる場合もあります。そのため分解中の状態確認はパーツ交換の必要性だけではなくコストと保証面でメーカー修理の可能性も考慮しながら進めることとしました。これはお客様からの預かり品の場合であっても同様に多量のパーツ交換の必要性がわかった時点でご案内し、整備期間や保証の内容などメリットとデメリットをご説明しお選びいただいています。
裏蓋を開けた直後や切替車の軸が摩耗し片減りしていたのでメーカーへ依頼する可能性が高いと推測していましたが、分解してみると拍子抜けするほどパーツの摩耗はありませんでした。全て分解し終えても交換が必要だったのは切替車とゼンマイだけでしたので始めに見た摩耗粉は切替車の摩耗粉が大半だったようです。洗浄・組立て・注油を行うと調子よく動作し外装仕上げを終えてこちらで販売していました。

こちらのオメガ スピードマスターマーク40コスモスをお客様からお預かりした場合、オーバーホールが ¥43,000、外装仕上げが ¥20,000、パーツが¥11,000の合計で ¥74,000にてお承りしております。他店で購入された時計も受け付けております。
また配送にて対応をご希望の場合はこちらから宅配キットを承っておりますのでお気軽にご依頼ください。

今回のオメガ スピードマスター マーク40は経過年数やブレスレット状態を考えると目立った錆はありませんでしたが、埃や汚れをそのままにすると湿気を吸着し劣化や錆の原因となります。日常的な拭き取りを行うことで外装は良い状態を保つことができると腐食が起きにくくなりますし、お手入れをすることで時計の状態チェックにもなります。またゼンマイを巻けば使えるからとついつい長期間メンテナンスをせずに使い続ける方も多くいらっしゃいますが、いよいよ動かなくなった時にメンテナンスを行おうとしたら交換パーツが多く必要になったり、当店で入手困難なパーツが判明して高額なメーカー修理しか方法がない場合も珍しくありません。
お心当たりのある場合はぜひ当店にご依頼ください。

オメガ スピードマスター(新品)|腕時計の販売・通販「宝石広場」 (housekihiroba.jp)

オメガ スピードマスター (中古)|腕時計の販売・通販「宝石広場」 (housekihiroba.jp)