ロレックス オイスターデイト オーバーホール・仕上・パッキン・巻き上げ車交換
私が担当しました
宝石広場修理部スタッフ。時計修理技師。時計修理業界歴約20年。
時計の状態確認/点検/判定/故障個所の修理などの技術的な対応から、接客/見積もりまで幅広く担当。
1つ1つの時計に丁寧に向き合い、お客様のお手元に良い状態でお戻し致します。
是非お気軽にお問合せください。
16613|ロレックス サブマリーナーデイトのオーバーホール・修理|腕時計のオーバーホール・修理なら【宝石広場 時計修理センター 渋谷】
担当者コメントと修理のポイント
ご購入から1回も作業してなくて、久しぶりに使いたい。
とお預かりしましたロレックスのref.16613です。
K番で初めてって事なのでおおよそ20年近く経っていますね、たしかにもうしないとって時期です。
外装も経過年数分のヤケが起きています(写真3)
この”ヤケ”、つまり変色ですが、なんでこうなるかっていうとイエローゴールドってもK18であってK24(純金)ではないからなのです。混ぜ物の中に入っている銅の酸化と銀の硫化が原因です。
じゃあK24で作ればいいのでは?
・・・ってわけにもいかないのです。
なぜかって金ってのはかなり軟らかく、純金で作ると使うに耐えられず、すぐ曲がってしまうのですよ。
ということで、よく考えられているもので、金を主張しつつちょうど良い硬さになる純度・K18で作られているのです。
ついでなのでご説明すると
金の純度はK○○などの刻印を見て純度の判断が出来ます。
なんでか24分率が主流、調べると様々な説があるようで……知ってる方いたら教えてください。
24を1000‰として代表的なトコとして刻印がK24≒1000‰
K18≒750‰、K14≒585‰
・・・・・・🐤
さて今回のお時計は使っていない時も長かったそうですが、油劣化している状態で動かせば内部部品は摩耗するわけで…裏蓋を開けたら(写真4)摩耗カスがびっしり。
いくら頑丈なロレックスとはいえ、さすがに10数年というか20年近いメンテ無しは厳しかったようです。
裏蓋を開けると摩耗カスが付いて黒ずんでいました(写真4)切替車ではなく、巻上げ車って自動巻きとムーブをつなぐ車の摩耗がひどくなっていました。
使っていなかったおかげ?で摩耗箇所の拡大は無かったようですが、まぁ何度もいろんなトコで書きますがもうチョイ早めのオーバーホールがオススメデス。
ご依頼ありがとうございました。