ロレックス オイスターデイト オーバーホール・仕上・パッキン・巻き上げ車交換

腕時計修理内容

ブランド名 ロレックス
モデル名 オイスターデイト
型番 16613
修理内容 オーバーホール・仕上・パッキン・巻き上げ車交換
修理料金 ¥48,000-(税込) ※事例公開時の価格となります。
修理時間 お見積3週間、お返事を頂いてから作業が1.5か月。

ロレックス オイスターデイト オーバーホール・仕上・パッキン・巻き上げ車交換

  • ロレックス オイスターデイト 正面から

    正面から

  • ロレックス オイスターデイト 仕上あと

    仕上あと

  • ロレックス オイスターデイト 仕上前。ずいぶんヤケています

    仕上前。ずいぶんヤケています

  • ロレックス オイスターデイト 裏蓋に摩耗カスがたくさん

    裏蓋に摩耗カスがたくさん

担当者コメントと修理のポイント


ご購入から1回も作業してなくて、久しぶりに使いたい。
とお預かりしましたロレックスのref.16613です。

K番で初めてって事なのでおおよそ20年近く経っていますね、たしかにもうしないとって時期です。

外装も経過年数分のヤケが起きています(写真3)
この”ヤケ”、つまり変色ですが、なんでこうなるかっていうとイエローゴールドってもK18であってK24(純金)ではないからなのです。混ぜ物の中に入っている銅の酸化と銀の硫化が原因です。

じゃあK24で作ればいいのでは?

・・・ってわけにもいかないのです。
なぜかって金ってのはかなり軟らかく、純金で作ると使うに耐えられず、すぐ曲がってしまうのですよ。
ということで、よく考えられているもので、金を主張しつつちょうど良い硬さになる純度・K18で作られているのです。

ついでなのでご説明すると

金の純度はK○○などの刻印を見て純度の判断が出来ます。
なんでか24分率が主流、調べると様々な説があるようで……知ってる方いたら教えてください。

24を1000‰として代表的なトコとして刻印がK24≒1000‰
K18≒750‰、K14≒585‰


・・・・・・🐤

さて今回のお時計は使っていない時も長かったそうですが、油劣化している状態で動かせば内部部品は摩耗するわけで…裏蓋を開けたら(写真4)摩耗カスがびっしり。
いくら頑丈なロレックスとはいえ、さすがに10数年というか20年近いメンテ無しは厳しかったようです。

裏蓋を開けると摩耗カスが付いて黒ずんでいました(写真4)切替車ではなく、巻上げ車って自動巻きとムーブをつなぐ車の摩耗がひどくなっていました。

使っていなかったおかげ?で摩耗箇所の拡大は無かったようですが、まぁ何度もいろんなトコで書きますがもうチョイ早めのオーバーホールがオススメデス。



ご依頼ありがとうございました。

  • 修理担当した時計
私が担当しました

宝石広場修理部スタッフ。時計修理技師。時計修理業界歴約20年。

時計の状態確認/点検/判定/故障個所の修理などの技術的な対応から、接客/見積もりまで幅広く担当。

1つ1つの時計に丁寧に向き合い、お客様のお手元に良い状態でお戻し致します。

是非お気軽にお問合せください。