ロレックス オイスター パーペチュアルサブマリーナー オーバーホール・機止めネジ・パッキン類交換
腕時計修理内容
ブランド名 | ロレックス |
モデル名 | オイスター パーペチュアルサブマリーナー |
型番 | ref.16600 |
修理内容 | オーバーホール・機止めネジ・パッキン類交換 |
修理料金 | ¥30,000-(税込) ※事例公開時の価格となります。 |
修理時間 | お見積3週間、お返事を頂いてから作業が1.5か月。 |
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正面から
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開けてみたところ…
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ネジが折れ取れてました
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交換した部品。右下が折れたネジ
私が担当しました
宝石広場修理部スタッフ。時計修理技師。時計修理業界歴約20年。
時計の状態確認/点検/判定/故障個所の修理などの技術的な対応から、接客/見積もりまで幅広く担当。
1つ1つの時計に丁寧に向き合い、お客様のお手元に良い状態でお戻し致します。
是非お気軽にお問合せください。
担当者コメントと修理のポイント
ご購入からは10年以上、ただ購入すぐに動かなくなって
放置していた、ということでお預かりしました。
使っていない、というだけあってゼンマイを巻き上げても
ピクリとも動かない状況ですが、不動と言っても原因は
ヒゲ絡み・歯車の噛み合わせ・部品の破損…様々です。
さて、お預かりしてから裏蓋を開け、内部状況の点検を
してみましたところ(写真2)、すごくわかりやすい状況…
機止めネジ(ムーブメントをケースに固定しているネジ)、
折れてテンプに引っかかっていました。
(写真3・取付け箇所と折れたネジを赤丸で囲っています)
この不具合、1か月に2~3件くらいは見かけます。
勝手に折れる事はないので、何かしらの衝撃があっての
事ですが、たいていはご自身で覚えがないのです。
気にならない程度の衝撃でも当たり所が悪かったり、
混雑した街中で誰かとぶつかって、であったり、
以前はお子さんが落としてしまっていた、なんてことも。
さて、今回の場合。
動かすだけなら転がっているネジ頭と、写真には写らない
位置にあったネジ山部分を除去&交換すれば終わり。
ですが、使っていようがいまいが10年も経てば内部の
油は経年劣化してしまいます。
部分修理のご希望を頂く事もありますが、当店では
責任を持てない作業は承っておりません。
もろもろお話してオーバーホールをする事になりました。
とは言え、あんまり使っていない時計。
経年劣化した油を洗い流して、きれいな油を注油。
やはり経年劣化していたパッキン類を交換しまして
折れたネジを交換すればすんなりと調子いい精度が
出るようになりました。
ご依頼ありがとうございました。