ジン 656 オーバーホール
私が担当しました
宝石広場 時計修理センター 渋谷(アフターサービス部)スタッフ
時計修理技師。時計修理業界歴約20年。
時計の状態確認/点検/判定/故障個所の修理などの技術的な対応から、接客/見積もりまで幅広く担当。
1つ1つの時計に丁寧に向き合い、お客様のお手元に良い状態でお戻し致します。
是非お気軽にお問合せください。
ref.656|ジン 656 のオーバーホール・修理|腕時計のオーバーホール・修理なら【宝石広場 時計修理センター 渋谷】
担当者コメントと修理のポイント
ご購入から5年目ということで定期メンテナンスのご依頼をいただきました。
ご使用年数に対して非常にキレイな状態なのは、ほとんどお使いになられていなかったからなのだそうです。
ご来店時点でもウィッチ上の動作良好、操作感にも違和感などなく特筆することはありません。あまり使われていないという方に多いのですが、ワインダーなどで動かしている場合、たとえ腕につけてご使用されなくとも巻き上げられて動き続けるため、経年なりの使用感が内部に出てきます。油の劣化や軸の摩耗などですね。そういったとき、外装だけがやたらときれいで内部は経年なりに使用感があるというチグハグな状態になるのです。
さて今回お預かりしたジンはご購入時の箱で保管されていたそうでとても状態が良かったです(写真1.2)。
ほとんどお使いになられていないと言うことで多分部品交換もないだろうと思いましたが、念のため内部状態も確認(写真3.4)。数か月に1回というレベルで少しお使いになられた、という話分だけの油の黒ずみや摩耗汚れが出ていましたが、5年目の状態としては非常にキレイです。
写真4の赤丸部分には、少しだけ油の経年であるとか細かな汚れがあるのですが…例によって写真にはうまく収められませんでした。
お見積り時も部品の交換や必要な調整箇所がないかチェックしましたが、やはりというか特に必要もなく、オーバーホールのみでお渡しすることができました。
ご利用ありがとうございました。