修理・アフターサービス

PVDの弱点=再仕上げ処理が出来ない【暗闇にきらり】

みなさんこんにちは!アフターサービス部の小島です。

めっきりと冷え込んできた今日この頃。体調を崩したりはしていませんか?ここ最近冷え込むと同時に空も澄んできたのでよなよなカメラと三脚を担いで街を徘徊してます。

ああ、、、周りから見たら不審者にしか見えないんだろうなあ。

で、です。ようやく都内でも色づいてきた黄葉がきれいに撮れましたdsc_5405今月きれいに見えるだろうって予想されてたアイソン彗星。。。真っ暗な空に大きく尾を引いて浮かぶさまを楽しみにしていたのですが、どうやら消えてしまったようですね。

マットな質感がカッコいいPVD

真っ暗な中に光る、でふと思い出したのは時計の外装。マットな質感がなかなかにカッコいいPVDというものがあります。

たとえばこちらhu372-2このPVD、という処理はPhysical Vapor Deposition の頭文字をとった略称で、すごくざっくりと説明するとコーティング方法の1つで日本語にすると物理蒸着と言います。

物理蒸着、というのはものすごく簡単に言うと

  1. コーティングするものを高温にして蒸発させる
  2. コーティングしたいものに吸着させる

というものですが、蒸発しやすくするために真空近くまで減圧させたりしています。

大がかりな設備になって来るんでしょうね。今ではPVD以外にもいろいろな方法が出ているようですね。

PVDは傷がついたら再処理が出来ない

ここでアフターサービス部としてちょっと気になるところが1つ。それはですね、傷がついたら再処理が出来ないのです。

元がつやのあるタイプならまだいいのですが、マットなものは使うにつれてコーティング剤の目がつぶれるのでしょうか?少しテカリが出てきてしまいます。

当店工房ではできず、メーカーでも出来るところ出来ないところがある模様。出来るところもスイス本国での対応が必須だったり、若干のムラができたりと様々なようです。

それを経年による味出しとみるか、なんで対応できないんだ!と思うかは人それぞれですね。


なにはともあれ、お声をかけていただければできる限り対応をいたしますので、
お気軽にご連絡ください。

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私が担当しました

宝石広場修理部スタッフ。時計修理技師。時計修理業界歴約20年。

時計の状態確認/点検/判定/故障個所の修理などの技術的な対応から、接客/見積もりまで幅広く担当。

1つ1つの時計に丁寧に向き合い、お客様のお手元に良い状態でお戻し致します。

是非お気軽にお問合せください。

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