みなさん、こんにちはー!アフターサービス部の小島です。
・・・休みはたいてい雨に降られる小島です。出かけたいなぁ。。。あ、上の写真は自宅です。どこからか種が飛んできたみたいで、庭に花が咲いたときはなんだかうれしかったのです。ここに引っ越してきた後、バイクを停めるために土をひっくり返して雑草を引っこ抜いたのですが、後から流れてきた種がいい感じに根付いたようです。
とにかく針の遊びが少ないコルムのインゴット
さて、近況はどうでもいいですね、時計の話に移ります。
今日の時計はこちら。少し前にお買取りをさせていただきました、コルムのインゴット。
この時計、とにかく針の遊びが少ない。
わらりづらいですが、文字盤と針の間にちゃんと小さな小さな隙間があります。
ちょっとしたきっかけで針どうしが当たってしまいそうです。取付けはもちろん、取り外しも特に気を使いそう。
裏側を見てみると、角の4つのネジで裏蓋を留めています。
外してみるとこんな感じ。
裏蓋にヘンなものがついている
どうやらこの時計、ケースを薄くしたおかげで、たいていの時計についているケースと固定するネジや板がついていない。その代わりに裏蓋にバネ板を取り付けて機械枠をケースに押さえつけているみたいです。
さらに文字盤。多くの時計で、文字盤に取り付けられたピンをムーブメントに差し込んで固定していますが、この時計は6か所のツメで固定されてます。
ピンを取り付ける時にインゴットの形が熱で崩れるのを防ぐためでしょうか?
機能より形ありきで作ろうとすると、構造がほかの物とは違ってきますね。どっちがいいとかは無いものですが、物を作る時のスタート地点が違うと出来上がるものもずいぶん変わってきます。
形状から構造を想像してみるのも楽しいですよ。
今年のジュネーブサロン・SIHHの情報もだいぶ流れてきていますしね。答え合わせは・・・当店入荷できたら、になってしまいますがのんびり待っていたいと思います。
宝石広場修理部スタッフ。時計修理技師。時計修理業界歴約20年。
時計の状態確認/点検/判定/故障個所の修理などの技術的な対応から、接客/見積もりまで幅広く担当。
1つ1つの時計に丁寧に向き合い、お客様のお手元に良い状態でお戻し致します。
是非お気軽にお問合せください。