みなさん、こんにちは!アフターサービスの小島です。
だんだんと暖かく、というか暑くなってきましたね。いつの間にか今年も半年近くが過ぎているようで、、、。
そんな今年も色々なものがオープンしています。知っている人は知っている東京ゲートブリッジ
まだまだ満員過ぎて行きづらいスカイツリー 初日は無料でDJやってた渋谷ヒカリエ・・・渋谷勤務なのにまだ行ってないです。
新しいものっていいですよね。まだまだ知らないものを見に行きたいです。
目次
どんな新開発でも時計は時計 注意点は変わりません
さて。新しいものもいいですが、今あるものも大事にしないといけません。
ここから強引に時計の話へ移ります。時計も、各メーカーが素材や機構を新しく開発しています。少し前ならシャネルのチタンセラミックなんかもそうですね。
新しい機構が出れば私たちアフターサービスもがんばって勉強をするわけです。
が、が、です。
基本的な機構や特徴を抑えていないとどうにもならないのです。
ずらっと書き出すと『時計は精密機械』
いくらスポーツタイプの時計でも中身はコンマ数ミリの部品で動いていますので、壊れるときは壊れます。落下や磁気帯び、経年劣化などなど、、、、。
『精度は日差』
日差、つまり1日あたりのズレが数秒あります。
電池式の時計で月差だったり、精度を追い込んだもので年差なんてものがあることを考えると、けっこうズレがありますね。
『防水性を確保しているのは科学繊維』
時計内部をざっくり分けると、ガラス・ケース・裏蓋に別れますが、それぞれ水気が入らないようにシーリングがされています。
代表的な例として、ゴムだったり、テフロンだったりします。どれだけがんばっても熱や経年劣化には弱いので、過信のしすぎは禁物です。
『無反射ガラスコーティングは剥がれる』
コーティング、つまりガラスの上からコーティング材を乗せているので、傷は当然ながら擦れれば剥がれます。ちなみに再コーティングは当店ではできないため、メーカーで部品交換となります。
『ネジは緩む』
時計は大抵の部品をネジで固定しています。そんなのを腕につけてどんな天気でも使おうとするとしっかりと取り付けたハズのネジも、振動などで緩むことがあります。
『”ステンレス・スチール”だって錆びる』
ステンレス(錆びのない)だって状況によっては錆びます。具体的には”空気の循環がない箇所で水気にさらされる”状況です。つまった汚れをほうっておくと、汚れの下にサビが出ていることってよくあります。
『アンティークの精度は日差+-1分』
良い設計のムーブメントも、経年劣化は起きてしまいます。そのため、どうしても現行の時計よりも精度は追い込みづらく、当店では1分を目安としています。
夏は海やプールなど水気に気を付けよう
ずらっと並べましたがいかがでしょうか。
これからの季節は雨なども多く、夏は海やプールなど周りに水気に接する機会も増えます。海などに出かけられたら、塩水に触れた時計はしっかりと拭いてあげてください。
それでお水が入ってしまったり、何かおかしいな?とお気づきになられましたらお気軽にお声をかけてください。1つ1つ丁寧に対応をさせていただきます。
宝石広場修理部スタッフ。時計修理技師。時計修理業界歴約20年。
時計の状態確認/点検/判定/故障個所の修理などの技術的な対応から、接客/見積もりまで幅広く担当。
1つ1つの時計に丁寧に向き合い、お客様のお手元に良い状態でお戻し致します。
是非お気軽にお問合せください。