みなさん、こんにちは!アフターサービス部の小島です。
最近は妙に天気が安定しませんね。なんとはなしに、寒暖の差が出てくると春が近づいてきたのを感じます。
早く暖かくなってくれたらツーリングでも野宿が苦にならずに済むのですが… 寒くて仕方がないので家にこもってもんもんとしています。
5月にラリー出場に向けていろいろ準備中なのですが、ラリーで使うものがわりと多く、コマ図と呼ばれるマップを入れるケースや、10m単位の距離メーターなんかも必要なのです。
かなり気軽に誘われたものの、膨れていく出費…特にこのマップケース
買うと数万するくせに、箱にモーターが付いただけ。自分で作れば数千円で済むんじゃないかと。 そこで家の中で四苦八苦しながら金属板を切り刻んでます。何回使うかもわからないので、とりあえず使えればいい、という気楽さも手伝って初めはしっかり図面を引いていたものの、だんだんと適当になり今は現物合わせに。
あと2か月のうちに形にしなければ。。。!
ラリーで悪路を走る車につけた機械式時計
さて、それはともかく時計の話です。
ラリーやレースなんかに影響されたデザインも多いのですが、私としては悪路を走る車・バイクに時計取り付けて壊れないのか気になります。
悪路を走れば振動・降雨・衝撃などなど・・・かなり厳しい環境だと思うのですが、機械式を使っていた時代は毎回整備でもしていたのでしょうか?
車やバイクが壊れるほどの衝撃はしょうがないとして、振動や軽いショックを防ぐため、ネットで見ていると時計と取り付けステーにゴムをかませているようですね。
そういえば昔のIWCでムーブメントとケースの間に大きなゴムを複数個入れて固定しているものがありましたが、そういった方式をとっているモデルはIWCだけだった上、1つのモデルでかなり短い期間だけだったようです。 パーツの劣化でおこるモロモロを除けば、今見てもいいなと思うのですが…
ムーブメントとケースの固定ネジが緩んでしまうと
昔と比べ今は製作精度が違うのでしょうが、たいていの時計はムーブメントとケースの固定にネジ留めしています。 製作時の作業精度の問題なのか、振動などの使用上の問題なのか、この留めネジがよく緩んでしまいます。
緩むだけでなく外れてしまうと、歯車やテンプに引っかかって止まりなんかの症状が出てきまして、少しわかりにくいのが中で引っかからずに転がっている場合です。
転がっているとたまに歯車やテンプにあたって時計を止め、また転がりだすと時計が動き出し・・・といったようにただの遅れなのか止まっているのかがわかりにくくなってしまうのです。
取り付けだけで済むものでしたらお持ちいただければすぐに直せる場合もありますのでお気軽にお声をかけてください。
宝石広場修理部スタッフ。時計修理技師。時計修理業界歴約20年。
時計の状態確認/点検/判定/故障個所の修理などの技術的な対応から、接客/見積もりまで幅広く担当。
1つ1つの時計に丁寧に向き合い、お客様のお手元に良い状態でお戻し致します。
是非お気軽にお問合せください。