カルティエ カルティエ バロンブルー42mm オーバーホール・仕上
腕時計修理内容
ブランド名 | カルティエ |
モデル名 | カルティエ バロンブルー42mm |
型番 | ref.W6920042 |
修理内容 | オーバーホール・仕上 |
修理料金 | ¥42,000-(税込) ※事例公開時の価格となります。 |
修理時間 | お見積り3週間、その後お返事をいただきましてから6週間 |
症状タグ | 定期メンテナンス |
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正面から
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ケースの分解
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ムーブメント
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仕上げは国産風味?
私が担当しました
宝石広場修理部スタッフ。時計修理技師。時計修理業界歴約20年。
時計の状態確認/点検/判定/故障個所の修理などの技術的な対応から、接客/見積もりまで幅広く担当。
1つ1つの時計に丁寧に向き合い、お客様のお手元に良い状態でお戻し致します。
是非お気軽にお問合せください。
担当者コメントと修理のポイント
4年ほどご使用して初めてのオーバーホールをご依頼いただきました。
バロンブルーって面白いケースのつくりをしていまして、鏡面部分・枠・裏蓋で分割されています(写真2)。
メーカーの意図がどこにあるのかはちょとわかりませんが、ムーブメント/ケーシングする枠と外装の鏡面部分と裏蓋が分かれていることで仕上したケースを傷つけづらくできているように思います。
好きなお客様以外はあまり知られていないようですが、ムーブメント単体で計測と、ムーブメントをケーシングした後では計測値がズレてしまいます。
オーバーホール/仕上→ケーシング→実測テストの流れで作業を進めていくと、外装仕上した後って極力触りたくないのです。ちょっと強く拭き上げただけでも小傷が付いてしまったりしますからね。
そういったわけで、このケースのように分割されていると調整作業はしやすいな、と思うのです。
ムーブメントはCal.1847(写真3)。開発されたのはいつごろだったでしょうか?
いつの間にか搭載されるようになってたんですよね。機械の仕上はCal.1904ポイ(写真4)のですが、持続時間やテンプ周りの輪列を見てもつくりは結構違うので全くの新規開発だったんでしょうか。
バラシていっても部品に不具合はなく、交換なしで最低金額の¥42,000にてお渡しすることができました。
ご依頼ありがとうございました。