IWC パイロット・ウォッチ・クロノグラフ バックル注油

腕時計修理内容

ブランド名 IWC
モデル名 パイロット・ウォッチ・クロノグラフ
型番 ref.IW377704
修理内容 バックル注油
修理料金 外装ですが保証期間中で軽作業の為サービス対応
修理時間 当日返却
症状タグ

IWC パイロット・ウォッチ・クロノグラフ バックル注油

  • IWC パイロット・ウォッチ・クロノグラフ 正面から

    正面から

  • IWC パイロット・ウォッチ・クロノグラフ バックルプッシュボタンの動きが良くなかったです

    バックルプッシュボタンの動きが良くなかったです

  • IWC パイロット・ウォッチ・クロノグラフ バックルカバーの裏側です

    バックルカバーの裏側です

  • IWC パイロット・ウォッチ・クロノグラフ バックルカバーと反対側の端です

    バックルカバーと反対側の端です

担当者コメントと修理のポイント

昨年ご購入いただいたお時計のバックルサイドのプッシュボタンが押しづらいと渋谷にご来店頂きました。

お時計はIWCのパイロット・ウォッチ・クロノグラフですね。
中央のIWCロゴを押す事でカバー裏側のロックプレートを引き上げ、ブレス長短の微調整が出来るようになっています。
私が確認できる範囲では2012年には同タイプのバックルに変更されていまして、剛性も高く調整もしやすい良いバックルですが、今回と同様にプッシュボタンが押しづらいとご依頼を頂く事があります。

なぜ操作がしづらくなるかというお話しの前に、バックルがどうやって留まっているかご説明いたします。
このバックルは画像2の様に折りたたまれた時、画像3の矢印で指した部品と画像4の矢印で指した凹みが噛み合う事で留まる様になっています。
画像2の矢印部品はバネで常に画像右方向へ力がかけられていますが、左右の(画像では上下の)プッシュボタンを押す事でプッシュボタン先端が斜めの箇所をすべるようにして矢印部品を左側へ移動させて画像4の凹みとの噛み合いを外します。

では改めてなぜプッシュボタンが押しづらくなるのかというと、単純にプッシュボタン先端の滑りが悪くなったためです。
プッシュボタンを押した力を90°回転させた方向へ作用させるという構造上、どうしても接触面の摩擦は大きくなります。

おそらくお使いになる内に汗や雨、お手入れの拭き取りや洗浄などにより潤滑油が流れてしまったのでしょう。元より油を保持する機構があるわけではなく、空気に触れる外装という事もあって致し方ないのかもしれません。

今回はプッシュボタン先端へ注油を行い、そのままでは油で腕が汚れてしまいますので余分な油を除去してお渡し致しました。通常であれば外装部分は保証対象外ですが、保証期間中でごく軽作業である事からサービス対応と致しました。


S様 ご依頼ありがとうございました。


  • 修理担当した時計
私が担当しました

宝石広場修理部スタッフ。時計修理技師。時計修理業界歴約20年。

時計の状態確認/点検/判定/故障個所の修理などの技術的な対応から、接客/見積もりまで幅広く担当。

1つ1つの時計に丁寧に向き合い、お客様のお手元に良い状態でお戻し致します。

是非お気軽にお問合せください。